ごますりの意味。上司への「ごますり」は必要? 出世に近づく一番の近道とは
ごますりに意味はある? すべきなのか?
正直に言うと、私は仕事でごますりをしたことがあります。理由は簡単。職場に「ごますりに弱い上司」がいたからです。
数字で成果を出すのは「当たり前」とされていた外資の職場で、プラスアルファを見せるにはご機嫌取りしかない。出世のためにはごますりが必須でした。
ごますりが大嫌いで、やけ酒を繰り返す日々
新卒で何も分からず現場に放り出された私は、ごまをすって、すって、すりまくりました。その上司の下についた部下は全員そんな調子でしたから、退職までに1トンくらいはすりごまの山を作れたんじゃないでしょうか。
ですが当時の私は、ごますりが大・大・大っ嫌いでした。「能力ではなく、媚びで判断されるなんて!」と、心理的ストレスをため、立ち飲み屋でやけ酒をする日々。あのまま同じ上司の元にいたら、胃に穴が開いていたかもしれません。
ごますりが全て悪いわけではない
ですが、今も全てのごますりが悪いとは思っていません。例えば、「ごますり」という言葉を捨てて、「上司が納得しやすい言い方で、自分の案を通す」と言い換えてみたら、いかがでしょうか? 同じアプローチでも、随分イメージが違います。
私だって部下から「お前は間違っているから、正してやる」と言われてプランを出されるのと、「あなたの案は素晴らしいので、さらに強化する案を考えました」と言われるのでは、後者を採用したくなります。
ですので、ある程度のごますり、媚び、気遣いは、出世を考えるなら戦略的にアリだと思うのです。人を気持ち良くさせつつ、自分のやりたいことをやる。これができれば、社内だけでなく社外取引もスムーズに進みます。