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「イニシアティブ」とは? 意味とシーン別の使い方

藤田尚弓

シーン別「イニシアティブ」の使用例

では最後に、さまざまなシーンでの「イニシアティブ」の使用例を見ていきましょう。

ビジネスシーンでの「イニシアティブ」

ビジネスシーンでの「イニシアティブ」は、マーケティングや経営戦略領域の他、会議や朝礼など方針を伝えるようなケースでもよく使われます。

主導権を取りたい、リーダーシップを発揮したい、積極的にやっていきたいといったニュアンスだと思っておけば理解しやすいと思います。実際の例文を見てみましょう。

【例文】

「業界でイニシアティブを取っていくことが今期の課題だ」。
「○○課長は、長きにわたり営業1課でイニシアティブを発揮し……」。

スポーツやゲームでの「イニシアティブ」

スポーツやゲームでは、流れを制している側、積極的に攻めている側に対してイニシアティブを使うことがあります。

【例文】

「1セット目、日本はイニシアティブを取れなかった」。
「相手チームにイニシアティブを取られたまま終わってしまった」

政治での「イニシアティブ」

政治の文脈で使われる場合、イニシアティブは「国民発案」「住民発案」という意味合いで使われることがあります。

普段の会話ではなかなか登場回数の少ないケースかも知れませんが、知っておくといざという時に混乱しなくても済みます。

【例文】

「イニシアティブ(国民発案、住民発案)があるのだから、改正を発案すればいいじゃないか」
「直接民主制ではイニシアティブ(国民発案)は重要かも知れないけど」

ビジネスシーンで活用しよう!

イニシアティブという表現は、ビジネスシーンでかなり使われているカタカナ語の1つだと思います。マーケティングといった職種の人や経営戦略に携わる人はよく使う言葉ですし、意味が分からないと恥ずかしい思いをすることもあるかも知れません。

しかし、カタカナ語が伝わらないこともまだまだあります。特に、プライベートシーンでは、日本語の「主導権」に言い換えると覚えておくとよいでしょう。

文脈によって意味が変わってくるので、ざっくりと大きなイメージをつかんだ上で、文脈に合わせて解釈すると間違いが少なくなります。

(藤田 尚弓)

※画像はイメージです

※この記事は2020年10月29日に公開されたものです

藤田尚弓

コミュニケーション研究家

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