「いただけます」と「いただけます」の違いとは? 「頂く」との使い分け・例文
「いただけます」と「いただきます」の違いは?
「いただけます」と似た言葉に「いただきます」という表現があります。
「いただきます」の基本は「いただく」です。「いただく」は先に述べたように「もらう」の謙譲語、そこに丁寧語の「ます」で、全体としては「もらいます」の謙譲表現となります。
前段で述べた通り、「いただけます」は可能のニュアンスを含みますが、「いただきます」は断定や命令のニュアンスがあります。その点が、両者の違いといえるでしょう。
以下の例文で考えてみます。
・お話しいただきます
「話す」のは、相手なので「話す」の尊敬語「お話(になる)」を用います。
そして、「お話ししてもらう」のは自分側なので「もらう」の謙譲語「いただく」を用いたのが「お話しいただきます」となります。
言葉としては正しいものですが、実際に相手に使う場面ではもう少し柔らかい表現に言い換えられることが多いものです。
相手に何かを発言、話してもらいたいというような場面では「お話いただきます」のみですと、時にやや命令口調のような、言葉の響きとしてもきつい印象を与えてしまうこともあるものです。
単に相手が話すということでなく、自分の都合でお願いする場面ならばなおさらですね。
そのような相手に話してもらいたいという場合には、相手の都合を伺う、お願いするような言い回しを用いた方がより丁寧です。