三日坊主の意味とは? 「続かない」を克服する方法
三日坊主になってしまう心理・原因
では、どうして私たちは志半ばでやめてしまうのでしょうか? 心理的側面から見た三日坊主の原因を紹介します。
(1)人間は現状維持を望むから
何かを始めることは、変化することであるともいえます。
しかし、そもそも私たち人間のみならず生物には、「恒常性」といって、たとえ内部や外部の環境が変化したとしても、心身の状態を一定に保ち現状維持しようとする性質があります。
よって、潜在意識では「変わりたくない」と思っているので、本気で変わろうとする場合には習慣になってしまうレベルまで続けていく必要があるのです。
(2)想像通りになるから
続けられなかった時に「やっぱり自分は何をやってもダメだ」「根性が無いんだ」と自分を責めてしまうと、自己評価が下がります。
私たちは、自分が信じていること(ここでは「自分はダメな人間だ」ということ)を証明しようとするので、少しでも続けられないことがあれば「ほら、やっぱりね」と確認して、どんどん自分を卑下していきます。
すると「決めたことを続けられない人間だ」という意識から、自分がその通りの自分になっていってしまうのです。
(3)ハードルの高い課題を課すから
現状を変えたいと思うあまり、高い目標を掲げ過ぎてしまうと挫折するもとになります。
意欲に満ち溢れている初期の勢いでストイックにやろうとし過ぎると、毎日続けていくことを負担に感じて続けることが困難になります。
(4)頑張った先のビジョンが弱いから
続けていくためには、自分なりの目的や目標を持つ必要があります。
ところが、頑張った先のビジョンがふわふわしていると、続けていくうちに「これを頑張って、私は何をしようと思ったんだっけ?」と動機が曖昧になります。すると、やる理由が薄れてしまい続かなくなるのです。