ビジネスで「幸甚」はどう使う? 意味や使い方・類語を解説
「幸甚です」はどんな時に使えるのか?(例文付き)
「幸甚です」と伝える相手が分かったところで、どのような場面で使えるか考えてみましょう。
ツールとしては、主に手紙や文書などで使います。また、謝辞を述べたり、改まった依頼をしたりする時のメールやメッセージでも使います。
口頭ではほとんど使いませんが、公式な場でのあいさつを述べる際にも、使えるでしょう。
「幸甚です」と手紙やメールに書く時、「私はこんなに幸せですよ。最高に幸せですよ」と自分の幸せをただ自慢したくて使うわけではもちろんありませんよね。
「〜していただけたら幸甚です」「〜していただき、幸甚です」というように、何らかの依頼や謝礼を伝えたくて使うわけです。
何かをしてもらった相手への感謝の気持ちを伝えたい。あるいは、「その依頼を受け入れてもらえるなら本当に自分は運がいい、ぜひ引き受けてもらいたい」というような場面に、「幸甚」という言葉が選ばれているのです。
そんな「幸甚」の使い方と例文を、4つのビジネスシーンとともに以下に挙げます。
大切なことを依頼する時
重要な案件を依頼する時や、その相手にこそぜひ引き受けてほしいことを依頼する時に使うと良いでしょう。
例文
・もしも、御社にお引き受けいただけるなら幸甚に存じます。
大切な相手に何かを申し出る時
取引先に対して、ぜひとも貢献したい、それができれば幸せであるという意欲を示したい時に使います。
例文
・今回のような有意義な仕事に関わらせていただけることは、弊社としても幸甚の至りです。
感謝の気持ちを伝える時
賞や贈り物を受け取った時、改まった席に招かれた時など、何らかの恩恵を受けた相手に対して感謝を述べる際に使います。
例文
・本日は、素晴らしい場にお招きいただき、幸甚でございます。
贈り物をする時
目上の相手に贈り物をする際に「それを受け取ってもらえたらうれしい」という意味で使います。
例文
・お気に召していただけましたら、幸甚です。