クリティカルシンキングとは? 簡単な鍛え方2ステップ
クリティカルシンキングの鍛え方
ここからは、クリティカルシンキングの鍛え方を2ステップでお伝えしていきます。
ステップ1:PESTLE分析を知る
クリティカルシンキングとは「これってほんとかな?」と適切に疑うスキル。そして、疑うにも作法があります。そこで使うのがPESTLE分析(ペステル分析)です。
PESTLE分析とは、下記の言葉の頭文字を取っています。
・Political(政治的)
・Economic(経済的)
・Sociological(社会的)
・Technological(技術的)
・Legal(法的)
・Environmental(環境的)
ある人が何かについて発言した時、そこにはPESTLEが指す言葉の影響を受けていることが多いのです。
どういうことか具体的に見ていきましょう。例えば「私、トイアンナが男女平等を推す」のは……
・Political(政治的)にリベラルよりで
・Economic(経済的)には裕福な国の生まれで
・Sociological(社会的)に周りも働く女性が多い環境に生きていて
・Technological(技術的)に女性でも働きやすい頭脳労働を選べて
・Legal(法的)に女性でも労働できる法律の元に暮らしていて
・Environmental(環境的)に女性の活躍が推進されている
という社会に生きているという背景や考えがあるからです。
クリティカルシンキングを鍛えるには、まずこういった考え方があるということを知ることから始めましょう。
ステップ2:PESTLE分析で物事を考え、意見を持つ
PESTLE分析について理解したら、次は人の発言を(自分の発言も!)PESTLEの枠に当てはめて考えてみましょう。
この世に偏っていない人なんていないことが分かってくると思います。
例えば、「幼い女性と恋愛したがる成人男性」をロリコンと呼ぶのは、日本では女性の成人年齢が20歳(2022年からは18歳)で、そもそも違法だし、社会的にも批判されるから……なんて考えがありますよね。
ですが、対象の少女が13歳で、13歳が成人年齢の国だったら?
たとえ13歳でも、法で認められていて、さらに双方が結婚したいと心の底から願っていたらダメなのでしょうか?
なんてふうに、自分の頭に元々セットされている枠組みを取っ払って考えるのが、クリティカルシンキングです。
その上で「やっぱり、13歳の女性が結婚できる仕組みはおかしい」という意見を持つのもOK。ただし、その理由は「それが社会的にも認められている国」に住んでいる人も説得できる内容にした方がいいでしょう。