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やる気とは何か。心理学で分かる「やる気」の正体と高め方

高見綾(心理カウンセラー)

「やる気」の正体とは

「やる気」とは、私たちが精力的に動こうとする時のエネルギー源のようなものです。似た言葉に「モチベーション」がありますが、こちらは行動しようとする動機や理由になるものです。「モチベーション」が高いので「やる気」が出る、「モチベーション」が低いと「やる気」が出ない、といえるかもしれません。

好きなことや、自らがやりたいと思っているようなことをする時は、モチベーションが高い状態になるため、多少大変なことであっても喜びや楽しみといったポジティブな感情の方が上回り意欲的にこなすことができます。

一方で、嫌なことや、やりたくないと思っていること、前に進んでいる感じがしないようなことに対しては、モチベーションが失われます。また、私たちは自分で決めることに価値を見いだすため、やらされている感じがするとモチベーションもやる気も低下してしまいます。

とはいえ、やる意義があったり、嫌いなことではなくとも、その日のコンディションによってはやる気が起きないこともありますよね。実は「やる気」には繊細な面があり、体が疲れていたり、ちょっとしたストレスや気になることがあったりするだけでも、低下してしまいます。私たちの体と心は密接に関係し合っているのです。

逆をいえば、体からアプローチをしてあげることで、心にスイッチが入りやすくなるということ。やる気が出ないからといって動かないでいると、ますます心にスイッチが入らずその気にならない、というループに陥ってしまうことが多いです。やる気を出したいのであればまずは動くことが大切なのです。

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