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犬山紙子と考える「正しい休み方」

#犬さやの遠吠えやってまーす!

犬山紙子

エッセイスト・TVコメンテーターとして活躍する犬山紙子さんが、恋愛・人間関係・趣味などあらゆるテーマで語るラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』。本連載では番組内のトークを言葉にし、音声と共にお届けします。今回は2020年7月11日放送分から。

皆さんこんにちは、犬山紙子です。

先週のラジオ『犬山の遠吠え!やってまーす』では、マンガ家の瀧波ユカリ先生と壮絶なマウンティングバトルを繰り広げました。実は瀧波先生、「マウンティング」という言葉を作った人なんです。

「田舎暮らしの女子vs都会暮らしの女子」というテーマでバトルをしたんですが、瀧波先生、本当にマウンティングがお上手なんですよ!(笑) 「田舎女子って虫と一緒に暮らしてるんでしょ?」とか、よくそんな絶妙な見下しワードが出てくるな、と。

楽しかったんですけど、私もそれなりにダメージを受けちゃっていたみたいで。ラジオの収録が終わって帰宅した後、家のドアを閉めた瞬間「楽天カードマン!!!!」って叫びました(笑)。ものすごーくすっきりしましたね。

特に意味はないんですけど、自分の中で一番気持ちの良い言葉が「楽天カードマン」だったんですよね。「チョコモナカジャーンボ!!!!」でも可。伸ばす系の音が入っている言葉がおすすめです(笑)。

「自己肯定感」の意味、間違って覚えてない?

楽天カードマンはさておき、先日ウェブメディアの取材で、内科医・心療内科医のDr.ゆうすけ先生(鈴木祐介先生)と対談させていただいたんです。テーマは「自己肯定感」。

まず、「自己肯定感」とは何ぞや? 私もそうだったんですけど、実は間違った意味で覚えている人が多いんです。

「自己肯定感」=「これができたから自分はすごい、偉い」という意味だと思われがちですが、これは自己肯定感ではなく「自己効力感」。

「自己肯定感」は、特に何かしなくても「ただ生きているだけで偉い!」と認めること。

例えば今日仕事をサボった、病気で寝込んだ、何もせずにゴロゴロしていた。それでも「生きてるだけでいいんだ」と自分で思えることが、真の「自己肯定感」なんです。

疲れたら「コストの低い休み方」をしよう

あともう一つ鈴木先生と対談して印象的だったのが、よく「疲れたら休め」って言われるけど、「休む」ってどういうこと? というお話。

ベッドに横になる状態が「休む」だと思いがちだけど、横になるとついスマホを見ちゃう。そうすると休んだことにならないですよね。

じゃあ、好きなマンガを読んでその世界に浸るのが「休む」なのかといえば、それって元気がないとなかなかできない。

「結局どう休めばいいんですか?」と先生に聞いたら、「コストの低い休み方をしなさい」という答えが返ってきました。

コストの低い休み方とは「自然の中で過ごすこと」

元々、人間は森や川など自然の中で生きてきた動物だから、自然の中にいることで心地良いと感じるようにできているらしいんです。

だから、例えばカーテンを開けて日光を浴びるとか、緑の多い公園などで散歩してベンチに座るとか。そういうことだけでも、心が休まるらしいです。

あとは「楽天カードマン!!!!」と叫ぶのも個人的には低コストな休み方だと思うんだけど、それは先生に聞けなかったです(笑)。

ぜひ皆さん、仕事などで疲れた時は自然の中で過ごすようにしてみてください。または「楽天カードマン!!!!」と叫ぶか、どちらか(笑)。

『犬山の遠吠え!やってまーす』今回の番組トーク音声はこちら

ラジオ番組『犬山の遠吠え!やってまーす』は毎週木曜日、深夜0時30分からMBSラジオ(AM1179/FM90.6)で放送する他、アプリやネットで楽しめる「radiko」でも生配信。また、過去の放送は音声配信サービス「Radiotalk」で聞くことができます。

※この記事は2020年09月05日に公開されたものです

犬山紙子

1981年生まれ。エッセイスト。美人なのになぜか恋愛が上手くいかない女性たちのエピソードを綴ったイラストエッセイ『負け美女』(マガジンハウス)で作家デビュー、女性観察の名手として注目を浴びる。SPA!やananなどで連載中。「スッキリ!」、「みんなのニュース」などコメンテーターとしても活躍する。

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