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ロールモデルとは? 会社における役割とメリット&見つけ方

ぱぴこ

「ロールモデルがいない」を打破するたった1つの方法

前述した通り、ロールモデルがいることはとても良いことだといえます。ただ、「ロールモデルがいない」というのも、女性のキャリア相談で非常に多く挙げられます。

先の厚生労働省の調査でも、社会構造から職種や業種によって女性比率に偏りがあり、そもそも少ない女性社員の中からロールモデルを探すのは難しいということも語られています。

実際、私が働いている業界もそもそも女性社員が少なく、新卒で入社した会社では100人程度いる部署の中に、入社5年目までの若手女性社員は数名しかいないという事態でした。

今でこそある程度のキャリアを自分で考えることができますが、若手でかつ周囲に女性が全くいないと「今後どうやっていけばいいのだろう?」という漠然とした不安が、実際に発生しました。そんな人は多いでしょう。

じゃあ、どうすれば良いのか? ずっと「理想のロールモデル」という青い鳥を探し求め、社外を含め人脈を広げることで最適な「型」を見つける旅に出るのか。それは、ちょっと現実的じゃありません。

そこで、私がおすすめするのは「1人の理想形を追い求めず、良いとこ取りでロールモデルを作ってしまう」という方法です。

というのも、先にも述べたように働き方の感覚や常識はすごいスピードで変化しており、20代・30代・40代・50代で全く違うといっても過言ではないからです。

特に40代以上の女性は、女性の社会進出のために我々の想像よりハードに戦ってきた世代のため、「破水しながらも働きました!」などの「まねできないんだけど!?」的なエピソードが飛び出すことも少なくありません。

なので、「まねできそうなところ」「かっこいいと思うところ」「こんなところがすてき」という部分を多くの人から少しずつ集めて、自分が目指すロールモデルを作っていく方が現実的です。そして、それは別に女性じゃなくても良いのです。

例えば「子どもが熱を出した時に、リモート対応で在宅勤務する」という男性上司がいたら「こうなりたいな」と思うのではないでしょうか。この行動には男女関係ありませんよね。

もちろん、生理を含めた女性のヘルスケア問題や体力の話はあるので、同性のロールモデルが欲しい気持ちは分かります。ただ、ここで重要なのは「単一モデルである必要が無い」というコツを知っているだけで、理想像の幅がぐーんと広がるということです。

ロールモデルは変わっていく。だから「理想」を求め過ぎずに

女性のキャリアも社会進出もまだまだ「完了」からはほど遠い場所にいます。社会の中の働く女性が相対的に「少数派」な以上、それぞれの場所で女性のロールモデルが欲しいという思いを抱く人は多いでしょうし、それを否定するつもりは全くありません。私も散々悩んできたので。

しかし、あまりにも「理想」や「誰か」を追い求め過ぎてしまうのは問題です。具体的な理想像があることでプラスに働くことも多いですが、「誰か」はあなたではないので、どこかしらで「自分だけのライフプランとキャリアプラン」を構築しなくてはなりません

迷った時に相談し、指針にする先輩がいると心強いし、ロールモデルはいるに越したことはありません。でも、「利用する」というずる賢いスタンスで、自分の道を切り開くことも忘れないでくださいね。

(ぱぴこ)

※画像はイメージです

※この記事は2020年08月24日に公開されたものです

ぱぴこ (外資系ときどき激務OLコラムニスト)

外資系ときどき激務OLコラムニスト。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)。
Twitter:@inucococo

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