ラポールとは? 信頼関係を築くコミュニケーション方法
ラポールという言葉を知っていますか? 心理学用語で、「信頼関係を築くための方法」という意味です。今回は、そんなラポールを形成する上でのメリットやテクニック、注意点について、心理カウンセラーの秋カヲリさんに教えてもらいました。
「ラポール」とは、人間関係を良好にし、コミュニケーションしやすくする方法です。
口下手な人や引っ込み思案な人でも、やり方さえ分かっていればすぐに実践できます。
今回はラポールのメリットやコツ、注意点などを紹介します。「もっとコミュニケーション能力を上げたい」「人間関係を良くしたい」と考えている方は、ぜひトライしてくださいね。
ラポールとは「信頼関係を構築する方法」
「ラポール」とは、フランス語で「架け橋」という意味。心理学では、信頼関係を構築する方法を意味します。
ラポールが形成できれば、「この人ならわかってくれる」「いろいろなことを打ち明けられる」と心と心が通い合って和やかな関係になり、親密になれるのです。
ラポールは対人活動全般において重要だとされていて、営業などのビジネスシーンではもちろん、セラピストとクライアントとのカウンセリングや、プライベートの友人・恋人とのコミュニケーションにも幅広く活用できます。
ラポール形成のメリット
ラポールを形成することで得られるメリットはたくさんあります。
ここでは、人間関係全般に通じる3つのメリットを解説します。
コミュニケーション力が上がる
コミュニケーションが苦手な人でも、ラポールを形成すればさまざまな人と接しやすくなります。
最近は核家族化などで人と接する機会が減り、コミュニケーションを苦手とする人、いわゆる「コミュ障」と呼ばれる人が増えています。
克服するためにも、ラポールを土台にしてコミュニケーション力を上げましょう!
対人不安が解消される
「そもそも対人不安を持っていて、人と話すのが苦手……」という人でも、ラポールは有用です。
信頼関係を構築しやすくなるので、対人不安が解消されやすくなりますし、特に苦手な人に対しても、ラポールによって今までより気楽に接することができるようになります。
対人不安が減るので、ぜひ実践してみてくださいね。
自己開示できるようになる
なかなか自分の本心や感情を人に打ち明けられない人にもラポールはおすすめです。
ラポールにより信頼関係を築くことで、自分の素直な気持ちを打ち明けやすくなり、自己開示できるようになるからです。
感情をさらけ出せるようになるとストレスが減り、人からも信頼されやすくなります。