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ラポールとは? 信頼関係を築くコミュニケーション方法

秋カヲリ

ラポール形成のための3つのテクニック

ラポールを築くためのテクニックはいくつかあります。

特に実践しやすい初心者向けテクニックが以下の3つです。

ミラーリング

ラポールと聞くと、「新しくテクニックを身に付けなければいけない」と気構えてしまう人もいますが、実は多くの人が無意識にやっているラポールもあります。それがミラーリングです。

相手が飲み物を飲んだタイミングで、なんとなく自分もコップを手に取り飲み物を飲んだことはありませんか?

こうした同調行動はミラーリングと呼ばれ、まるで相手と鏡写しになっているように同じ行動をすることを指します。

何気ない行動ではありますが、同じ動作をしているとそれだけで仲間意識が生まれ、安心しやすくなります。

明らかに全ての動作をまねしていたらわざとらしいですが、ワンテンポ遅れて同じように飲み物を飲んだり、足を組んだり、うなずいたりとミラーリングを実践し、心の距離を近づけてはいかがでしょうか?

ペーシング

自分がゆっくり話しているのに、相手が早口でまくしたてていたらソワソワしますよね。

反対に、相手が自分よりゆっくり話していても「何かあったのかな」と不安になります。

このように、コミュニケーションでは会話のテンポを合わせるのがとても大切です。会話のテンポを合わせることをペーシングといいます。

ペーシングもラポールの一種。同じテンポだとお互いに快感や一体感を得やすくなり、好意を持ちやすくなります。さらに会話が盛り上がり、親密な関係になりやすいでしょう。

ゆっくり話す癖がある人も、早口になりがちな人も、親密になりたい相手と話す時はなるべく相手のペースに合わせて話すようにしましょう。

ラポールができて、初対面でも打ち解けやすくなりますよ。

バックトラッキング

口下手な人でも、ラポールを築くことはできます。実は自分がたくさん話すより、聞き役に徹したほうが仲良くなりやすいのです。

そのためには聞き上手になるのが大事で、そこで活用したいラポールがバックトラッキング、いわゆるオウム返しです。

バックトラッキングは「昨日、映画を観に行ったんだよね」「へえ、映画?」というように、相手の発言の一部を繰り返すだけ。

ポイントとなる単語をオウム返しにして、疑問形にするだけで興味を持っている様子が伝わり、「自分の話をちゃんと聞いてくれている」という印象を与えて好感度が上がります。

「いつ」「どこで」「だれと」「何を」「どうやって」といった部分も聞くと、さらに話しやすくなりますよ。

会話を盛り上げるのは質問です。バックトラッキングで相手の発言をオウム返しにしながら質問し、会話を広げてラポールを成功させましょう!

ラポールを形成する上での注意点

とはいえ、ラポールはやみくもに活用すればいいわけではありません。

ラポールを形成する上での注意点を2つご紹介します。

意図的なテクニックに走らないこと

本来、ラポールは意図的なテクニックにより形成するものではなく、「誠意」「好意」「敬意」をベースにして築くものです。

相手に取り入ってやろう、人心掌握してやろうといった打算的な目的でテクニックだけが先走ったラポールを築こうとしても、うわべだけの印象を与えるのでうまくいきません。

笑顔を忘れないこと

どんなにうまくラポールのテクニックを活用しても、仏頂面だったらネガティブな印象を与えてしまいます。

信頼関係を築くには笑顔が大切。ラポールを形成する時はできるだけ笑顔を心掛け、楽しそうにコミュニケーションしてくださいね。

ラポールで相手を好きになろう

ラポールはコミュニケーションを円滑にして相手を好きになるための方法です。

ラポールを活用する時は、相手との信頼関係を築くことを目的に、丁寧なコミュニケーションを心掛けてください。

そうすると、自然と会話が弾むようになり、お互いに信頼して何でも打ち明けられる親密な関係になれますよ。

(秋カヲリ)

※画像はイメージです

※この記事は2020年08月21日に公開されたものです

秋カヲリ (心理カウンセラー)

心理カウンセラー・文筆家・動画クリエイター取材メディア「スター研究所」編集長。
1990年生まれ、都内在住。広告、取材、コラムまで多数執筆。
ベビーシッターを活用してバリバリ働く一児の母。

Webサイト:https://hagitaro1010.wixsite.com/writer
Twitter:https://twitter.com/hagiwriter
note:https://note.mu/hagitaro1010

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