受動的の本当の意味は? 能動的な姿勢を手に入れる方法
上司や同僚に「受動的」な姿勢を指摘されたことはありませんか? 求められたことを100%で返せば良くない? そんなふうにも思いますよね。そこで今回は、コラムニストのヨダエリさんに、受動的が悪いとされる理由や、能動的になる方法を教えてもらいます。
こんにちは、ヨダエリです。皆さんは、上司や先輩に「受動的だ」と叱られたことはありますか? 「そんな受動的じゃダメだよ」「もっと能動的に仕事してもらわないと」といった具合に。
……あります! とうなずいている人、結構多いのではないでしょうか。
と同時に、自分のどういうところが受動的なの? とか、受動的じゃダメなの? などとモヤモヤしている人もいるかもしれません。
そこで、そもそも受動的とはどういうことか。受動的だとなぜ叱られるのか。受動的でいるとどんな問題が生じるのか。などなど、仕事における「受動的」にまつわる疑問を解きほぐしていきたいと思います。
受動的とは
まずは、「受動的」という言葉の意味を改めて確認しましょう。
ネットで調べると、“自分の意志からではなく、他に動かされてする様”とあります。これは理解できますよね。ただ、それって悪いこと? と思う人もいるでしょう。だって、仕事って上から与えられた指示に従って動くことじゃない? と。
一理あります。言われたことを、そこからはみ出さずに行うのは間違いではありません。むしろ、まずはその姿勢が大切。でも、上司はあなたを叱ります。
その意味を探るべく、今度は『新明解国語辞典第七版』で調べてみましょう。「受動的」は載っていなかったので「受動」の説明を見てみると、“他から動作を受ける立場にあること”とあります。また、「的」は“それに似た性質を持つ”という意味です。
つまり、「受動的」とは、“他から動作を受ける立場にあるような性質を持つ”ということ。
……何が何やら、ですよね。でも私は、これを読んで、なるほどと思いました。というのも、この説明から上司の言わんとしているニュアンスが見えてくるからです。それを次項で詳しく説明しましょう。