察する力とは? 察する能力を鍛える方法
察する力の身に付け方とは?
個人的には、「察する力」そのものを育てることはとても難しいように思います。できないものはできない。でも、「察することを強く求める人」の振る舞いは、学習できます。
「彼が怒って『もう別れたい』って言いだす時、本当は自分の意見を聞いてくれない、ないがしろにされたと感じて悲しんでいるんだ。別れたいなんて全く思っていなくって、そこで『ごめん』と抱き締めてほしいんだ」。
「服を褒めた時に、『これ安物だから』と謙遜するのは、うれしいけど気恥ずかしいからなんだ。そこで畳みかけるように『え~! 全然そんな風に見えない! 〇〇さんって買い物上手!』って言うと喜ぶんだ」。
といったふうに、察してほしがりな人に合わせてマニュアルを作っていくと、「プチ察してほしがりさん」の対策もまとめてできるのです。
さらに、これまでの失敗を積み重ねて学んだ「察することができない人が努力でカバーできること」は以下の通りです。
メールなどの文字で伝える
察する力が低い人は、口頭だとトラブルに陥りがち。できるだけメールやLINEなど、文字でやり取りしましょう。
自分から期待値を下げる
「私、察するのが苦手で……頑張りたいのですが、できていない時はご指導お願いします」と最初から自分への期待値を下げておきましょう。問題が起きても、多少の範囲なら許してもらいやすくなります。
警告ワードを知っておく
察してほしがりな人は、共通して「お前、察することができていないぞ」という警告ワードを持っています。私がこれまでの失敗で聞いてきたのは、こんな言葉です。
「〇〇さんって天然なんだね」←察しろ
「いや、それは私もできるから大丈夫」←察しろ
「〇〇さんが悪い子じゃないのは分かってるんだけどね」←察しろ
これらの言葉が出てきたら「やばい」と思いましょう。既に相手は怒り始めているかも。
この時点で相手へ謝罪するだけでは何の解決にもなりません。「すみません、至らぬ点があれば改善するので教えてもらえませんか?」と聞いてみることをおすすめします。