「客観的」の意味とは? 例を挙げてわかりやすく解説
説得力のある主張をするには、客観的な視点が重要です。主観的な主張をしても、「それって、あなたがそう思っているだけなのでは?」と言われてしまうかもしれません。では「客観的」とはどういう意味で、「客観的な視点」とはどうすれば身に付くのでしょうか? 人気コラムニストのトイアンナさんに伺ってみました。
「100%物事を客観的に見ることができる人なんていない」というのが、私の持論です。
だって、私は私の目線で話しますし、あなたはあなたの目線でものを見ています。そこにすれ違いがあるのは当然で、あたかも「神の目線」で平等にものを見られると思っている方が、傲慢じゃないですか。
でも、「ある程度」客観的に物事を捉えようと努力することはできます。今日は、そんな話をしたいと思います。
目次
「客観的」の意味とは?
「客観的」という言葉を辞書で調べると、以下のように解説されています。
きゃっかん‐てき〔キヤククワン‐〕【客観的】
[形動]1 主観または主体を離れて独立に存在するさま。⇔主観的。
2 特定の立場にとらわれず、物事を見たり考えたりするさま。「―な意見」「―に描写する」⇔主観的。
(『デジタル大辞泉』小学館)
つまり「客観的」とは、「個人的な考えにとらわれていないこと」をいいます。
「客観的」の使い方(例文つき)
「客観的」の意味を確認したところで、今度は例文を見ていきましょう。
・「売れる商品を開発するには、客観的な視点が必要不可欠だ」
・「この商品は確かに良いものだけど、客観的に見て妥当な価格設定といえるかは微妙なところだ」
・「自分の長所や短所を見つけようとすると、なかなか客観的に考えるのは難しい」
・「自分の働きぶりについて、上司から客観的なアドバイスをもらった」
次のページでは、「客観的」と「主観的」の違いについて、例文を挙げながら解説します。