「客観的」の意味とは? 例を挙げてわかりやすく解説
「客観的に見る」ことで得られるメリット
そして、客観的に判断する癖が付けば、たくさんのメリットを得られます。
(1)自分の意見を通しやすくなる
嫌な例えですが、職場に苦手な上司がいたとしましょう。そこで、あなたが「あの上司が嫌いなんです」といくら周りにアピールしても、あなたの方が「うるさい人」としてやっかまれるかも。
ですが、代わりに「あの上司がプロジェクトに入ると、取引先からのクレームが2割増えました」と事実と共にアピールしたらどうでしょうか。
上司の仕事ぶりは会社全体から見ても損だと思われるため、人事異動のタイミングで配置換えになるかもしれません。
このように、主観的な意見だけでなく客観的な(周りにとっても納得感のある)情報を付け加えて話すだけで、自分の意見が通りやすくなります。
(2)勘に頼らず原因を分析できる
仕事で同じミスが何度も起こる時、「きっと原因はこうだ」と直感で思っていても、それが本当かどうかは分からないものです。
ですが、「この作業で必ずミスが起こるから、原因はおそらくここにある」と客観的な視点を入れて分析できれば、正しい原因に近づけます。
(3)恋愛や婚活にも使える
客観的な視点や思考は恋愛でも役立ちます。
「私はいつもこのタイミングでお別れしている。共通点はどこだろう?」といった、冷静な分析ができれば、対策を取りやすくなるからです。
また、「彼がプロポーズしてくれない」といった一見主観的な悩みも「彼の年収は280万円で、東京都の20代平均年収は379万円。彼は経済面で不安があるのかもしれない。今度、『私、一生共働きしたいんだよね』という話をしてみよう……」。
といった、冷静な対策を立てられます。彼にバレたくはない分析ですけど。
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次のページでは、客観的な視点を身に付けるためのトレーニング法を紹介します。