「油を売る」の意味とは? 由来や使い方・例文を解説
「油を売る」の類義語
ここでは、「油を売る」の類義語を紹介していきます。
やるべき仕事や勉強を離れ、他のことをすること
「やるべきことではなく、他のことをするさま」を表す場合、以下の言葉が挙げられます。
・道草を食う
・横道にそれる
やるべきことを面倒くさがり、いい加減にやること
「やるべきことを面倒くさがっていい加減にやるさま」を表す言葉は、以下の通りです。
・サボる
・おろそかにする
・無精(不精)をする
・横着する
「油を売る」以外の「油」を用いた慣用句
「油を売る」以外にも、油を用いた慣用表現があります。
混同しないためにも、それぞれの慣用句の意味を知っておきましょう。
「油を絞る」
人の失敗や欠点を長時間厳しく叱ること。
「先生にこってりと油を絞られた」というように使います。
「火に油を注ぐ」
油を注ぐと火の勢いが強くなるように、人の感情や行動をいっそう煽り立てること。
「油が乗る(脂が乗る、と書くことも多い)」
魚や鳥などが、旬の季節になり、脂肪が増えて味が良くなる様子。
また、人に関し、調子が出てきて仕事や勉強がうまくはかどる様子もいう。
「水に油(水と油)」
性質が反対で、融和しないことのたとえ。
粋な慣用句を使いこなしてみては?
「油を売る」は江戸時代の髪油商人に由来する言葉で、客と長話をする様子から、無駄話をするさま、仕事を怠けるさまを言うようになりました。
このように「サボる」ことを意味する類義語には、「道草を食う」などがあります。
同じことを言うのでも、古い由来を持つ慣用句を使いこなせるとすてきですね。
(吉田裕子)
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※この記事は2020年07月25日に公開されたものです