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「相手の気持ち」が分からない原因と対処法

小日向るり子

相手の気持ちを汲み取る方法

相手の気持ちを汲み取る方法がよく分からない、という方もいると思います。

ここでは「気持ちの汲み取り方」について紹介していきます。

(1)場面を思い描きながら聞く

話を聞く時に、その場面を想像しながら聞いてみましょう。

例えば友人から「昨日、食事会に行ったら元カレがいてすごくびっくりした」という話をされたとします。

その場合は、楽しい気分でお店に入る友人の様子から店内の風景、元カレを見つけたときの友人の表情までを頭の中に描きながら聞くようにするのです。

そうすると、「それは何人での集まりだったの?」「彼はどんな表情をしていた?」など、聞きたいことが自然に出てくるはず。

自分の話に興味を持ってくれる相手にはもっと話したくなります。無理に気持ちを読み取ろうとしなくても、こちらから質問することで、相手から話してくれるのです。

(2)自分の理解を相手に伝えてみる

何を考えているのか分からないなあ、と思っているだけでは相手との関係性は発展しません。

そういう時は、勇気を出して自分の理解を相手に伝えてみましょう。

たとえば「あなたは許すと言ったけれど、声のトーンや表情から、私はまだあなたはすごく怒っているように感じるよ」といったように。

前述したように、先天的に感情を汲み取ることが苦手な人もいます。こうした方には、この方法をおすすめします。

ただし、伝える時にはキツい口調にならないように注意しましょう。

(3)言葉以外の表現にも着目する

例えば、やましい事がある場合や嘘をつくときは目を合わせなかったり、電話での声が沈んでいる時や沈黙が多い時は気持ちが乗っていなかったりなど、人間の感情は言葉以外にも表れるものです。

なるべくたくさんの感覚を使って相手を観察する方が感情を読み取れますので、しっかりと気持ちを確認したい時は、相手と直接会うことをおすすめします。

(4)トレーニングをする

3人でトレーニングをしてみましょう。1人が話し役、1人が聞き役、1人が観察者となります。

そして、まずは相手の話に共感的にうなずきながら一生懸命に聞く、次に投げやりにつまらなそうに聞く、最後に無表情のノーリアクションで聞く、ということを交替で行います。

話し手が話す内容はどんなことでも構いません。時間は2分程度が良いでしょう。

そして終わった後、それぞれのパターンにおいて聞き手はどんな気持ちになったか、また観察者は話し手の表情から何を感じたかを話し合います。

こうした体験トレーニングも有効です。

次ページ:相手の気持ちを理解する上での注意点

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