自主性とは。主体性との違いや自主性を高める方法を解説
自主性はなぜ必要なのか? 自主性がある人とない人の違い
常に指示待ちで1から10まで全てを言わないと動けない人より、今ある課題に対してどんどんアクションしてくれる人がいいのは当然です。
自主性がある人とない人の仕事の違いには、どういった点があるのでしょうか。
(1)「言われてないので分かりません」で仕事が止まるかどうか
指示を出す側、監督する側が適切に指示を出すべき……という前提はありますが、全てにおいてスタッフの仕事を把握して適切に指示を出せるわけではありません。
例えば、荷物を梱包する作業を振られたら、自主性がある人ならば梱包後の工程である「郵送手続き」について確認し、その仕事を巻き取るなどスムーズな移行のための行動ができます。
しかし、指示待ちが前提の人はただ「梱包」という作業に追われるため、梱包が終わったらそれで完了し、なおかつ「ぼーっと」していたりします。
自主性のあるなしは、想像力と責任感の差であると映ることもあります。次も一緒に仕事をしたいと思う人が、どちらのタイプかはいうまでもありません。
(2)「私の仕事じゃないです」「私は関係ない」が発生するかどうか
自主性のある人の最大の特徴は「全てが自分事」と言い換えることができます。
仕事をしていればある程度、役割分担ができます。しかし、だからといって「これは私の仕事ではないのでやりません」と過度に範囲を提示してくる人や、「私には関係ないことだから」と全く手伝わない人ばかりいたらどうなるでしょうか。
「職務規定上はそうだけど……」という部分を超えて動くことを全否定する態度は、プラスの評価は得にくいです。
どんどん自分の仕事の範囲を広げられる人と、そうではない人では成長スピードにも差が出てしまうので、あまりにも自主性がないというのは考えものです。
(3)成長志向があるかないか
自主性がある人は「どんどん仕事をしたい」「成長したい」というマインドを持っています。そのため、自分の範囲外の仕事でも興味があることにはどんどん手を挙げる積極性があります。
もちろん、仕事は業務をやっていれば一定の評価を得られますが、様々な経験を自分の行動でつかんできた人と、そうでない人には1年後、3年後、5年後で大きな差がつくことは間違いありません。
人から頼まれたことしかやらない、自分からは動かないという態度を続けていると成長の機会を失います。受け身は一概に悪いことではありませんが、チャンスを失う行為であることは間違いありません。