「都合がいいか」を敬語にすると?【例文】
相手に「都合」を尋ねる場合の敬語表現は?
目上の人の予定を尋ねる場合、「都合」だけでは失礼にあたります。敬意を表す接頭語「ご」をつけた「ご都合」を使いましょう。
この「ご都合」を他の言葉と組み合わせて尋ねるわけですが、先に希望を伝えて聞く、相手の予定を最優先するなど、場合によって表現が変わります。
(1)「ご都合はよろしいでしょうか」
「都合はいいか(よいか)」を丁寧語にした「ご都合はいいですか(よいですか)」は間違いではありませんが、ビジネスではややカジュアルな印象ですね。
そこで「いいか」を丁寧に言う「よろしいですか」「よろしいでしょうか」に変換しましょう。
「よろしい」には「差し支えない、認める」の意味があります。承認を求める表現なので、相手を尊重する気持ちがより伝わります。
例文
・「来週月曜にお伺いする件ですが、何時頃ならご都合がよろしいでしょうか」
・「来月の面談もいつも通り第2水曜日で予定しておりますが、ご都合はよろしいでしょうか」
・「週末までにご提案をいただければありがたいのですが、ご都合はよろしいですか」
(2)「ご都合はいかがでしょうか」
「都合はどうか」の敬語表現は「ご都合はいかがでしょうか(いかがですか)」「ご都合の程はいかがですか」です。
自分から日時を提示する場合と相手に日時を尋ねる場合、両方に使えます。
例文
・「来月5日に取引様向けセミナーを開催いたしますが、ご都合の程はいかがですか」
・「一度おじゃましたいのですが、○○様(相手の名前)のご都合はいかがでしょうか」
(3)「ご都合のいい日を教えていただけますか」
自分の予定に十分な余白があり、相手の都合を最優先する場合の尋ね方です。ただし、自分が希望する候補日を事前にあげても失礼にはなりません。
自分の日程を先に述べることは相手にとっても返信の回数を減らせるので、最近はむしろ合理的だと歓迎されるでしょう。
文末は「ご指定ください(いただけますか)」「お教えくださいませ」「お知らせいただけますか」「ご返事ください」なども使えます。
例文
・「私は来月下旬なら空いておりますので、ご都合のいい日を教えていただけますか」
・「開催日まであまり日がないため、勝手ながら以下の日程のなかで○○様のご都合のつく日を月末までにご返事いただければ幸いです」