寂しさに悩む全ての「独女」に伝えたいこと
独女、毒女――。独身女性がこう略されて呼ばれるようになって数年。結婚できないという焦りや、孤独に悩む全てのシングル女性へ、不安との向き合い方をコラムニストのトイアンナさんが届けます。
独女――。独身女性がこう略されて呼ばれるようになった当時、独女は必ず「既婚女性」との対比にさらされてきました。そのまま当て字で「毒女」とも自虐的に書かれてきたシングルの女性たち。
統計では7人に1人が、生涯独女で過ごすとされています。ですが、これは現在の数字。これからは、生涯独女の女性が5人に1人まで増えると言われています。
聞くだけで辛くなる「独女あるある」のバッシング
そして、独女でいることがあたかも「罪」「人として劣っている」かのように言われたのは、昔話ではありません。
頻度は減ってきたものの、古いメンタリティの人からは「35歳で未婚の人は何かがおかしい」と差別的に言われるからです。
そりゃ、日本人のほぼ100%がお見合い結婚していた時代に、あえて独女を選んだ先進的な女性は変わり者だったでしょう。でも、5人に1人を欠陥品扱いって、感性が古くない?
2020年はごく普通の女性が独女として生きていくのに、1970年代で脳みそが止まっている方がいらっしゃるのが、しんどいところです。
その他にも、
・結婚しないだけで、親が悩み始める
・職場で子あり家庭の社員が残した仕事を押し付けられてモヤモヤ
・「もったいない、美人なのに!」と言われて何だか不快になる
などなど、独女ならではのモヤモヤがたくさんたまっていくわけです。
独女はなぜ肩身が狭い?
では、なぜ独女だけこんな目に遭わされるのか。
それは、「人生のステータスが変わり続けること」が大人になる証だと信じさせられるからではないでしょうか。私たちは小学校、中学校、高校と進むように、未婚が既婚になるよう指導されます。既婚になったら次は子どもと、ステータスにはキリがありません。
そして、順調に道を歩んできた女性ほど、結婚という「次のステージ」を求め焦ります。また、結婚している女性が何となく「独女を心配するふりをしつつ安心する」のは、よくあるマウンティングです。
「あの子、美人だけど男を見る目が厳しいからね」
「いつまでも若いつもりだから」
「でも、友達だから心配してるんだよね」
と、独女を心配するテイで見下し、結婚した自分を肯定したい“既女”勢がいるわけです。