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嫌な予感から胸騒ぎがする。そんなとき心を落ち着ける方法

高見綾(心理カウンセラー)

嫌な予感は当たるのか?

嫌な予感で頭がいっぱいになると、想像が膨らんでどんどんネガティブな思考に偏ります。

私たちはリスク回避のために、最悪の事態を想定して備えておこうとするので、実際に現実になるのは悪い予感のうちの一部だけ。「心配していたけど、案外大丈夫だった」という経験のある方が多いのではないでしょうか。

明確な原因があって嫌な予感がしているものについては、「来週のプレゼンのリハーサルをしっかり行う」というように、嫌な予感が現実にならないように、あらかじめ準備をしておくことで回避できるものが多いです。

一方で、私たちには心の中と現実を一致させようとする心理があるため、嫌な予感が当たっている証拠を探そうとして、無意識のうちにネガティブな行動をしてしまうことがあります。

例えば、職場の先輩がそっけない態度を取ってきたのを見て、「嫌われているかもしれない」と嫌な予感がしたとします。すると、不安からおどおどした態度を取ってしまったり、オープンになれなかったりします。

結果的に、本当に関係がぎくしゃくして「ほら、やっぱりね」と、嫌な予感が当たったことにどこか安心してしまうのです。そういった意味では、嫌な予感は自ら当ててしまうこともあると言えます。

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