女心に寄り添う「韓国インディーズ」への偏愛 #PM6時の偏愛図鑑
定時後、PM6:00。お仕事マインドを切り替えて、大好きなあの映画、あの舞台、あのドラマを観る時間が実は一番幸せかもしれない。さまざまな人が偏愛たっぷりに、働く女性に楽しんでほしいエンタメ作品を紹介する連載です。今回は自称韓国インディーズ音楽広め人・AKARIさんが、アイドルだけじゃない「韓国インディーズ」への偏愛を綴ります。
知らない音楽を聴くには、ちょっとだけエネルギーが必要だ。億劫なのは分かるけれど、だまされたと思って少しだけ付き合ってほしい。きっとまだ見ぬ世界が広がるから。
こんにちは。自称韓国インディーズ音楽広め人のAKARIです。
「韓国インディーズ」と聞いて、一体どれくらいの人がピンとくるでしょうか。韓国の音楽と聞くと、BTS、SEVENTEEN、TWICEといったK-POPダンスアイドルをイメージする人が大半だと思います。しかし、実は日本と同じように、韓国にはロックやジャズ、ヒップホップなど、さまざまなジャンルのアーティストが存在します。
昨今、ファッションやコスメ、映画、文学など、若者を中心にすっかり日本でも浸透しつつある韓国カルチャーですが、今日は韓国の音楽について少し深く掘り下げてみませんか?
韓国インディーズ音楽の魅力
韓国インディーズの世界にのめり込むこと、早5年。短い期間ではありますが、韓国アーティストの来日公演には欠かさず足を運び、現地のフェスにも毎年通いながら、さまざまなジャンル、規模の韓国ミュージックに触れてきました。
そんな私が韓国インディーズの魅力を一言で表現するなら「現実と理想の絶妙なバランス感」だと思っています。
一つは、作品や一連の音楽活動の様子から「等身大のリアリティ」を読み取れること。インディーズアーティストだからこそ語れる韓国社会に対する不安や日常生活の描写は、日本で生まれ育ってきた私たちでも共感できる部分が非常に大きいです。
一方で、クリエイティブやファッションは、リアルから一歩先を行く感覚。MVやインスタで見ることのできるいわゆる「韓国っぽいビジュアル」は、メジャーほど洗練されているわけではないかもしれませんが、インディーズも例に漏れずこだわりを持って作られており、常に「憧れ」の念を抱かせてくれます。
では、そんな魅力的な韓国インディーズの世界を早速のぞいてみましょう!
働く女性におすすめの韓国インディーズ音楽3選
女心は万国共通。お仕事を頑張る女性を優しく癒してくれること間違いなしの3曲をお持ちしました。
(1)OOHYO『PIZZA』
Pizza sucks without you(あなたなしじゃピザだって美味しくないわ)
幸せに過ごした日々を思い出して悩む、繊細な女心とシンセポップな曲調が相まって、リスナーを控えめに甘く包み込むような作品です。
(2)OurR (아월)『haaAakkKKK!!!』
하얀 마음이 다 좋을까요(白い心が全部良いものなのかな?)
外見だけで不吉だと偏見を受ける黒猫をイメージして作られた楽曲。攻撃的な態度を取りつつも、何となく不安で自分を頑なに守りたくなる複雑な心境を、レトロなサウンドと共に表現しています。
(3)SE SO NEON『A Long Dream』
I can change the world to be with you(あなたと一緒なら世界を変えられそうな気がする)
2019年のSummer Sonicに出演した実力派バンド「SE SO NEON」による、恋心を描いたドリーミーな1曲。全編切り絵で作られたMVにも注目です。
気になったら「K-Indie」で検索!
韓国インディーズは、海外を中心に「K-Indie」と表記され紹介されることが多いです。奥深きK-Indieの世界に少しでも興味を持った方は、YouTubeやSpotifyで検索してみてくださいね。
【おすすめYoutubeチャンネル】
◆미러볼 뮤직 ? Mirrorball Music
https://www.youtube.com/user/mirrorballmusickorea
◆온스테이지ONSTAGE
https://www.youtube.com/user/studiolovo
【おすすめSpotifyプレイリスト】
◆K-Indie Picks
(文:AKARI @akari_otogenic、イラスト:谷口菜津子 @nco0707)
※この記事は2020年04月16日に公開されたものです