お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

モラルハラスメントとは? 職場・彼氏・夫婦間の事例と対処法

正木裕美(弁護士)

モラハラに気づいたら? 今すぐできる対処法

モラハラから抜け出すために、まずは「彼には自分がいないとダメ」「わたしも悪いから」「そんなにひどくないし」という気持ちは捨てましょう。

モラハラは、言葉の暴力です。

民事事件としては、人格を踏みにじり精神的苦痛を与えるものですから、不法行為として慰謝料等の損害賠償請求や離婚原因として認められるケースもあります。刑事事件としても、侮辱罪や名誉毀損罪等の犯罪になりうる悪質な行為です。

あらゆる相談窓口を活用しよう

そして、職場のモラハラの場合、会社は従業員に対する職場環境配慮義務を負っており、ハラスメント防止措置を講じる義務があるため、会社のハラスメント相談窓口、労働組合や信頼できる上司・同僚に相談する方法もあります。

会社関係者はちょっと……という方は、都道府県労働局などの社外相談窓口や弁護士などの専門家に相談するとよいでしょう。

証拠の保存も重要

また、相談先に状況を正確に把握してもらうためにも、録音、メールやSNSの保存、出来事や気持ちを都度メモにまとめるなど、モラハラの証拠を集めておきましょう。最終的に法的措置(モラハラ行為をやめるよう請求、損害賠償請求など)をとるためにも必要になります。

次ページ:被害に遭わないための対策とは?

SHARE