仕事が忙しい人の特徴5つとは? 忙しい本当の理由と対処法
仕事が忙しい人の共通点とは? 忙しいのは、仕事ができないことのサインかもしれません。コラムニストのトイアンナさんが仕事を忙しいと感じる本当の原因と抜け出す方法を詳しく解説します。
外資で地べたをはうキャリアを築いてきました。おかげさまで、まわりは自分よりできる人ばかり。そして、誰もが死ぬほど忙しく働いていました。
ですから、私はてっきり「仕事ができる人ってのは、忙しいもんだ」と思い込んでいたのです。
が、その後さまざまな法人を支援したり、人生相談を受ける中で「仕事ができない人も、また忙しくしている」と気づかされます。しかし両者の内実は、まったく異なるものでした。
では、いったい何が違うのか。「仕事ができて忙しい人」と「ただ忙しいだけの人」を比べつつ、「本当に仕事ができる人」とはどんな人かに迫ってみたいと思います。
仕事ができない「忙しい人」の特徴
まずは「仕事ができないのに忙しい人」の振る舞い……つまり、私のやり方を並べてみます。
仕事ができないのに忙しい人は、こういう特徴を持っています。
(1)仕事の納期をぎりぎりまで伸ばす
スケジュール上、20日が期限なら20日まで手を触れず「なにこれ!」と驚きます。最初から全体図を見ていれば、困ることもなかったのに。
(2)残業すればなんとかなると思っている
自分には能力がないが、残業すればなんとかなると思っているのが特徴。火事場の馬鹿力に信頼を置きすぎています。
下手に成功体験があるからこそ「次もギリギリでいいや」と未来の自分に甘えてしまうのです。体調不良などちょっとでも予想外の事態が起きると、スケジュールが崩壊します。
(3)仕事を断れない
抱え込みすぎてパンクして、誰かに助けてもらうまでが仕事だと思っています。しかし、パンクしているときは大体他の人も忙しいので、修羅場が発生するのです。
(4)異動・転職しない
苦手な業務の職種についても異動・転職しません。そのまま叱られて自尊心を下げながらも働き続けます。せっかく誘ってもらえたんだし、クビになってないし……と、干される道を選ぶのです。
(5)恋愛や友達関係を「できたら頑張る」項目に入れている
デートなど、恋愛や友達関係を「できたら頑張る」項目に入れています。結局、仕事にのまれてプライベートの用事は無くなる。
自分のことすぎて、書きながらも胸が痛い。結局、「仕事ができない忙しい人」というのは、仕事に振り回される道を自ら選んで、楽しくもない仕事を延々やってしまうタイプが「仕事ができない人」になってしまうのです。
仕事ができない状態から脱して、仕事ができる人になれるチャンスは、いくらでもあるというのに……。