【例文あり】適応力の特徴と適切なアピール方法
面接で適応力をアピールする方法
就活、転職、社内人事評価などで面接を受けるときに、自分の適応力をアピールする機会もあると思います。
そんなときに、どのように適応力をアピールすればいいのかも考えてみましょう。
適応力をアピールする際の注意点
まずは、アピールする際の注意点に触れておきたいと思います。
「適応力」という単語は使わない
「私は適応力があります」という表現よりも、「私は初対面の人とでも臆せず話すことができます」や「私は仕事を覚えるのが早いとよく言われます」といった表現のほうが、自分の良さが相手によく伝わります。
「適応力」という単語は漠然としていますので、より具体的な表現に置き換えて、適応力があることをアピールするように心がけてください。
つじつまが合わなくならないように注意する
面接では、「なぜ前の会社を辞めたのか」「なぜ今の会社を辞めようと考えているのか」といった退職理由を聞かれることがあります。そんなときに、人間関係や会社の雰囲気が合わなかったと言ってしまうと、適応力が高いはずなのに合わないなんておかしいのではと思われて、話につじつまが合わなくなります。
もちろん適応力が高くても人間関係で悩むことはありますが、適応力をアピールするのですから、慎重に言葉を選ぶ必要があります。
「キャリアアップをしたい」「いろいろな分野の経験を積みたい」「以前から興味があった分野で働いてみたい」といったあなたの退職理由の中にある前向きな思いを伝えれば、適応力の高さとつじつまが合わなくなることはないでしょう。
臨機応変さがあるとはいっても、あらかじめ想定問答については準備しておいたほうがいいということです。
アピール過剰にならないようにする
自分をよく評価されたいと思えば思うほど、ついついアピールしたくなるものです。
しかし、アピールは度が過ぎると嫌味に聞こえてしまうことがあるので注意が必要です。アピール過剰と捉えられてしまうかどうかは相手次第でもありますので、持ち前の空気を読む力をフルに発揮して、面接官の顔色を伺いながらアピールの仕方を調節するといいでしょう。
【例文アリ】面接で適応能力をアピールする3つの方法
次は、実際の面接のときに、自己PRで適応能力をアピールする表現方法の例を示しますので、参考にしてみてください。
例文1
私の長所は、新しい環境にすぐに慣れることができる点です。
昔の話にはなりますが、親の都合で小・中学校を計5回転校しています。多感な時期でしたが、いつも転校初日に友だちを2~3人つくっていました。自ら積極的に声をかけ、共通の興味のある話題を見つけて話すようにしていたので、親近感を持たれてすぐに仲良くなれたのだと思います。
まわりからはよく人懐っこいと言われますし、転勤が多い御社でも、すぐにまわりの環境に馴染み、良好な関係がつくれると思います。
【解説】
適応力という単語を使わず、実際の経験を具体的に紹介することで、自分に適応力があることをうまくアピールできます。
例文2
人の気持ちに合わせた対応が上手だと言われます。
私は、百貨店で婦人服売り場のリーダーをしていました。忙しいときにスタッフが苛立ち、売り場全体が険悪な雰囲気になりかけた場面では「あと30分乗り切ればきっと落ち着くから、もうちょっとだけ集中してがんばろう!」などと声をかけることを常に心がけていました。
すると、「あのとき、ああいうことを言ってもらって助かった」とスタッフに言ってもらったこともありました。
「どうすればみんなが気持ちよく働けるのか」ということをいつも意識して言葉をかけるようにしています。
【解説】
具体的な会話の例を示してコミュニケーションにおける適応力があることをアピールすることで、面接官に好印象を与えやすくなります。
例文3
私の強みは、問題が発生したときでも落ち着いて臨機応変に対応できることです。
私は飲食店で勤務していましたが、あるスタッフが注文をまちがえてキッチンに伝えてしまい、調理された料理がムダになってしまいそうになった場面がありました。
そんなときに、ほかのお客様にその料理が早くお出しできるとおすすめして、その料理をムダにしないで済むよう対処することができました。
このような経験から、私は何があっても慌てず、今できることを考えて行動できる部分が強みであると考えます。御社で働くうえでも、必ず活かせる経験だと思います。
【解説】
実体験に加えて、どのようなことを意識して行動しているかも伝えると、たまたまうまくいったのではなく、適応力が高い人だという印象を持ってもらいやすくなります。