「気にしないでください」の敬語と使い方【メール例文】
場面別「気にしないでください」の正しい使い方
上司やクライアントからのお詫びの言葉に戸惑ったことはありませんか。そのような場合は、相手への配慮を表した「気にしないで」の表現が必要です。
ここでは、具体的にどんな敬語を使うべきか、シーン別に解説をしていきます。
ケース1:相手がミスをしてしまった
(例)上司の不手際でミスがあり、謝罪してきた場合
「いいえ、私の確認ミスでもあります。どうぞ、お気になさらないでください」
「いいえ」を最初に伝えることで、「上司だけの責任ではない。心配しなくてもよい」という意味が込められ、相手の気持ちが和らぎます。さらに、「お気になさらないでください」のように、尊敬語の「なさる」に置き換えることで、上司を高めることができます。
また、ビジネスシーンで覚えておきたい言葉のひとつに「ご放念ください」があります。
「放念」の意味は「忘れる」「心配しない」「気にかけない」です。上司や目上の人に対しても使用できます。
ケース2:同僚に「気を遣わないで」と伝えたい
(例)出張にいく同僚が「お土産を買ってきますね」と言った場合
「ありがとうございます。お気遣いなく」
この場合「私のことは気にしないでくださいね」の意味合いがあります。ただ、素直に感謝の気持ちを述べたほうがいい場面も。
今回の同僚が親しい間柄であれば、「わあ! いつもありがとう。お土産楽しみにしていますね」などと返事をするのがベストです。
ケース3:部下、後輩に「気にしないで」と伝えたい
お互いが気持ちよく仕事をするために、部下や後輩に対しての言い方は、注意しなければなりません。「気にしないでください」は冷めた印象を受けることもありますので、「気にしないで構いませんよ」などと言い方を工夫することをおすすめします。
(例)体調不良のため、部下が早退を申し出た場合
「気にしないで構いませんよ。病院へ行って、ゆっくり休んでくださいね。お大事に」
「気にしないで構いませんよ」は「心配しないで大丈夫ですよ」という意味です。「構いませんよ」を追加することで、やんわりとした印象を与えることができます。