「大丈夫です」の敬語は? 使い方や上司に使う際のマナー【メール例文付】
「大丈夫です」を伝える敬語のメール例文
会話の途中に「大丈夫です」を使う場合、状況によっては相手に意味を確認することも可能です。
しかし、メールの場合、お互いの顔は見えないため、こうした意思の疎通を取り合うことが難しいもの。相手の手間や時間を頂戴することになり、迷惑をかけてしまいます。ですから、文章でも適切な言葉に言い換え、正確に自分の気持ちを伝えることを心がけましょう。
3つの代表的なケースを挙げて、メール例文を紹介します。
(1)指定された日程で「大丈夫です」
お客様(○○様)から会食の日程についてメールが送られてきました。指定された日程で「了承の意味」の「大丈夫です」を伝える返信の例文を見ていきましょう。
○○様
いつも大変お世話になっております。
△△株式会社の△△でございます。
この度も、お忙しい中ご返信くださり誠にありがとうございます。
会食の日程ですが、×月×日(金)18時に△△レストランにてかしこまりました。
先日、テレビで放映された人気の△△レストランだと上司から伺いました。
当日を心待ちにしております。
この場合、【本文4行目】を「かしこまりました」に言い換えました。「承知いたしました」を用いても間違いではありませんが、お客様に対しては「かしこまりました」のほうが丁寧な言い方です。
(2)誘いに対して断る意味での「大丈夫です」
飲み会などの誘いを「私は大丈夫です!」などと断っていませんか。
人によっては、「行くの? 行かないの? どっち?」と迷うこともあり、その場合、相手の表情を見て判断しなければならないことも。ただ、お互いの顔が見えないビジネスメールで断るときは、相手に誤解を招かないよう特に注意が必要です。
それでは、お客様からの会食のお誘いに対して、海外出張のため「断る意味」である「大丈夫です」を伝える例文を見ていきましょう。
○○様
おはようございます。
△△株式会社の△△でございます。
この度も、会食にお誘いくださりいつもありがとうございます。
こちらの都合で申し訳ございませんがその日は海外出張が入っておりまして
参加が難しい状況でございます。
次回は、ぜひとも参加したいと存じます。
誘いを断るビジネスメールでは、曖昧な表現は避けたうえで、相手に不快感を与えないよう配慮することがポイントです。
この場合、まずは誘ってくれたことへのお礼を述べ、続いて断る理由をシンプルに伝えます。最後に、次につなげるひと言を添えておくとさらに良いですね。
(3)心配されたことに対して「大丈夫です」
体調がすぐれないときや食欲がないときなど、誰しも経験したことがありますよね。
このとき、周囲が心配してくれたことに対して、メールではどのように伝えると相手に気持ちが届くのかをご紹介します。
○○部長
本日も大変お疲れさまでございます。
経理部の○○でございます。
本日、突然の体調不良のため皆様にご迷惑をおかけし誠に申し訳ございませんでした。
ご心配をおかけしましたが現在は、熱も下がり少しずつ回復しております。
また、皆様から励ましのメールを頂戴しお心遣いに感謝申し上げます。
まずは、体調不良で迷惑をかけてしまったことに対して、お詫びとお礼を述べます。
続いて、今の体調について「もう大丈夫です」とひと言で終わらせず、具体的に記しておくと、相手も安心するでしょう。
時代と共に変化する「大丈夫です」の使い方と敬語
言葉は、時代と共に変化します。
ですから、辞書にない意味合いでも、多くの人が「この意味は合っている」と認識すればどんどん広まり、何が正しく、間違っているのかが判断できないこともあるでしょう。
シチュエーション別での言い方を参考に、相手に自分の気持ちが正しく伝わる言葉をぜひ考えてみてくださいね。
(川道映里)
※画像はイメージです
※この記事は2019年10月08日に公開されたものです