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これならきっと失敗しない「大人の男」の選び方

深爪

私たちより何年か先に生まれただけなのに、色気と包容力があってかっこいい。でも、そんな彼らにも苦悩があるのだろうか。未知の「大人の男」に焦点を当てて、彼らの魅力や実態に迫る特集です。

みなさんは「大人の男」と聞くと、どんな人を思い浮かべるだろうか。

余裕があってやさしくて経験豊富、ユーモアのセンスも抜群で一緒にいるだけでワンランク上の女になったような気分になれる、そんな男性じゃなかろうか。

ちなみに、私の中で「大人の男」の代表といえば「世界のケン・ワタナベ」こと渡辺謙だ。通りすがりの中年男性に「世界が変わる!!!!」とメガネ型拡大鏡を差し出されても通報しようとしか思えないが、渡辺謙に断言されると「きっと新しい世界が広がるんだわ!」と確信してしまう。大人の男には説得力もあるのだ。

「大人の男」と「年齢を重ねただけの男」はちがう

イメージはさておき、「大人」とはそもそもどういう意味なのか。

「大人」を辞書で引くと「一定の年齢に達した人」「一人前の人間として、思慮分別があり、社会的な責任を負えること。またその人」と記されていた。いわゆる「大人の男」に使われる「大人」とは後者の意味だろう。

つまり、単に年齢を重ねただけの男は「大人の男」ではない、ということだ。

友人に3児の母がいる。上から10歳、6歳、3歳とまだまだ手のかかる子どもを抱えながらフルタイムで仕事もこなすスーパーウーマンだ。

そんなパワフルな彼女も夫にはほとほと嫌気がさしているという。共働きにもかかわらず、夫は家事も育児もほとんどしないというのだ。

それだけならまだしも、脱いだ靴下を裏返しのまま洗濯機に突っ込む、使った茶碗や皿はテーブルに放置、「話がしたいから」という理由でやっと寝た子どもを起こすなど、とにかく余計な仕事を増やすらしい。

彼女はうんざりした顔で「最近はもう夫ではなく『名誉長男』と思うようにしてる」と話していた。大人だと思うからイライラするのであって、でっかい赤ちゃんだと思えば諦めもつくということだ。彼こそが「単に年齢を重ねただけの男」の好例である。

「コドモな男」の特徴5つ

この手の「コドモな男」を捕まえると厄介だ。結婚した途端、甘い新婚生活を送ることもなく、すぐさま「育児」をするハメになるからである。

そこで「大人の男」について語る前に、まずは「コドモな男」を見分ける方法を伝授したい。

子どもというのはその多くが、後先を考えずに思いつきで行動し、やりたくないことはやらない。今、自分が楽しければオールオッケーというイキモノである。

そしてこのようなクソガキ思考を持ちながら成人してしまった男性はわりと多い。とりあえず、以下に当てはまる男には注意してほしい。

1.時間にルーズ
2.ゴミをポイ捨てする
3.旅行の準備がひとりでできない
4.高速道路で渋滞にはまると躊躇なく路肩走行する
5.避妊をしない(コンドームをつけない)

「時間にルーズ」は他人に対する思いやりのなさの表れであり、「ゴミをポイ捨てする」からはモラル意識の低さがうかがえる。

また、「旅行の準備がひとりでできない」は自分で考えず、常に人任せで生きている証拠だし、「渋滞にはまると躊躇なく路肩走行する」のは我慢弱く身勝手な行動を取りやすいことを意味する。そして、後先を考えず無計画で自己中心的な人間だから「避妊をしない」のだ。

中でも「避妊をしない男」は本当にダメである。己の快楽を優先して相手の体を思いやらない、自分本位で最悪な人間性を持った男といえる。

「避妊をしない=自己中」は短絡的な発想に思えるかもしれないが、事実、避妊をかたくなに拒否する男はセックス以外の場面でも他人の都合を考えず、配慮に欠けることが多い。

一見、紳士に思えても、生でヤろうとする男はまずまちがいなく地雷である。普段どんなに隠していても、本能が剥き出しになる場面ではそのクソガキ性も全開になりやすいので、一戦を交えるときにはぜひ避妊をするかどうかをじっくり観察していただきたい。

本当の意味での「大人の男」とは

これと対極にあるのが「大人の男」である。

つまり「大人の男」とは、己の欲求のままには行動せず、常に周囲に気を配ることができるし、他人に依存することなく、自分のことは自分でこなすような人を指すのではないだろうか。ひとことでいえば「自立」しているのだ。

「結婚相手に望むことは?」というアンケートの上位には、よく「やさしい」や「経済力がある」などが並ぶが、私ならまず「自分のことは自分でできる」を挙げる。これは長きに渡る結婚生活をストレスなく送るためにはかなり重要なポイントになる。

ゴミはゴミ箱に捨て、待ち合わせ時間を守り、旅行の準備は完璧で、渋滞でもイライラせず、毎回ゴムをきっちりつける「大人の男」を選ぶことが、幸せな人生を送るための第一歩なのではないかと、私は思うのだ。

(深爪)

※画像はイメージです

>マイナビウーマン8~9月特集【大人の男】

※この記事は2019年09月28日に公開されたものです

深爪

コラムニスト/主婦。2012年11月にツイッターにアカウントを開設。独特な視点から繰り出すツイートが共感を呼び、またたく間にフォロワーが増え、その数16万人超(2019年2月現在)。主婦業の傍ら、執筆活動をしている。主な著書に『深爪式 声に出して読めない53の話』『深爪流 役に立ちそうで立たない少し役に立つ話』(ともにKADOKAWA)。また、女性セブン(小学館)にて隔週コラム「立て板に泥水」を連載中。芸能、ドラマ、人生、恋愛、エロと、執筆ジャンルは多様。

Twitter:@fukazume_taro

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