「人が良すぎる」ってダメなの? 特徴と恋愛のポイント
よく「人が良すぎる」と言われる人はいませんか? 自分より他人を優先したり、自己主張が苦手だったり、つい人に気を使ったり……。その性格ゆえ、恋愛もうまくいかないことが多く悩みを抱えているかもしれません。この記事では、「人が良すぎる人」の特徴と恋愛のポイントを、心理カウンセラーの凜音さんに聞きました。
「人が良い」という言い方はほめ言葉でもありますが、ちょっぴりネガティブな意味合いも。
辞書にも、「気立てがいい」「人柄がいい」という意味と「お人よし」や「他人の言いなりになる」という、プラスとマイナスの意味が載っています。
特に「人が良すぎる」と言われると、おそらく後者の意味合いが強くなり、ちょっぴり損な役回りの人という印象。
もしかしたら「人が良すぎるよね」と言われてしまう人は、その性格ゆえに何かとうまくいかず悩みを抱えているかもしれません。
今回は、人が良すぎる人の恋愛特徴について考えてみましょう。
“人が良すぎる人”がおちいる考え方の特徴とは?
まず、人が良すぎると言われる人は、どんな思考傾向があるのでしょうか。
こんな特徴に当てはまっていたら、「お人よし」の傾向があるかもしれません。
他人を優先する
何事も自分より他人を優先しがちな人は「人が良すぎる」と言われる傾向があります。
たとえば複数のものを選ぶときに「私はあとでいいです」「残りもので大丈夫です」と、一歩下がって自分を二の次にしがちです。
この考え方の意識の根底には、幼いころから親やまわりの人に「他人にゆずりなさい」「他人に迷惑をかけてはいけない」と強く言われ、「自分が幸せになってはいけない」という固定観念がある場合があります。
立場が悪くなることを恐れる
自分の意見を通そうとすると、「周囲の中で立場が悪くなるのではないか」と恐れてしまい、結果的に「お人よし」な行動ばかり取ってしまうことがあります。
「いい人」を装うことで、集団の中で心理的に安定した場所に身を置こうと考えるのです。
しかし、場合によってはパワーを持つ人や発言権のある人に利用されやすくなり、自分の意としない理不尽な思いを抱えてしまう可能性があります。
自己主張が苦手
自分の気持ちを強く押し出したり、要望を伝えたりすることが苦手な人も「人が良すぎる」と言われる人に多く見られます。
また、自己主張が得意でないだけに断ることも苦手。相手に無理な頼まれごとをされても、断れずに受けてしまいます。
「断る」ということが「自分勝手」「相手に申し訳ない」という考えと結びついてしまうのです。
気を使う
人が良すぎる人は、基本的に平和主義者。常に周囲がうまく回るように動いてほしいと考える傾向にあるので、集団の中にいるときはかなり気を使っています。
波風を立たせないためには労力を犠牲にすることをいとわないので、人が「面倒」と思うことも自分で受けてしまいます。
度が過ぎると、周囲からすれば「お人よし」と思われてしまうでしょう。
欲がない
自分の中に「こうしたい」「こうなりたい」という欲がない人は、「人が良すぎる」と言われがち。
自分に意見がないゆえに、なんでも相手に合わせたり言いなりになったりしてしまうので、周囲からはお人よしに見えてしまうのです。
このタイプには意図的に欲を消している人もいますが、本当に何事にも執着がなく無欲な人もいます。その場合は、「人が良すぎる」ということに対して、本人はあまり悩んでいないかもしれません。
人が良すぎる人の恋愛的な特徴とは?
「人が良すぎる人」にはこのような性格傾向があるとわかりましたが、では恋愛面に置き換えてみましょう。
常に相手優先にするので、恋愛は基本“尽くし型”。相手に最高の環境を与えるため、自分を犠牲にしてでもせっせと相手のために尽くします。
たとえばなんでもない日にこまごまとプレゼントをあげる、忙しくても車で迎えに行くなど。お互いがうまくいっているときは、気が利く彼女としてかわいがられやすいでしょう。
ただし、尽くしすぎると相手とのパワーバランスが崩れることも。自分の意志を伝えることが苦手なだけに、相手の理不尽な要求も許容しがちです。
度重なるドタキャンにも「仕方ないね」で許したり、お金を貸しても「返して」と言えなかったり。最終的に何度浮気されても許す、ライバルが現れたら身を引くなど、好きな人のために自分の気持ちをあと回しにしてしまうことも。
平和主義者だけに「自分が我慢すればうまくいく」と考えて行動しているものの、やはり心に大きな圧をかけているので、相手がよほど思いのある人でないと苦しい恋愛をすることが多いかもしれません。
人が良すぎる人の上手な恋愛ポイント
とはいえ、人が良すぎる人は恋愛ベタということでもありません。その性格を上手に生かして工夫をすれば、魅力的な彼女になれることも。
では、具体的な恋愛成功法をご紹介します。
“聞き役”としての腕を磨く
人が良すぎる人は自己主張せず気づかいができます。このタイプはコミュニケーションにおいて聞き役の立場になりやすいので、話を聞くスペシャリストを目指しましょう。
ただ話を聞くだけでなく、ベストなタイミングで的確なリアクションをしたり、オウム返しをして「共感しているよ」というサインを見せたり。
上手に話を聞いて相手の気持ちを盛り上げてあげれば「この人とは話しやすいな」「一緒にいると楽しい!」と感じて、居心地の良さを覚えるはずです。
相手の趣味を一緒にはじめる
アレコレと文句を言うこともなく相手に合わせるのが上手で、何事も許容範囲が広め。彼に「〇〇に付き合って」と言われると「NO」と言えず、なんとなくついて行ってしまう傾向があります。
どうせ相手の趣味嗜好に付き合わされるならば、いっそのこと一緒に自分も楽しんで、共通の趣味にしてしまいましょう。
たとえば車好きの彼とのデートで自動車用品店での買い物をすることが多いなら、その買い物がなんのためのものなのか、どんな種類があり、何が良いのかを彼に聞きながら一緒に選びます。
そうしていくうちに自分にも知見がたまり、最初はただ付き合うだけだったのに、だんだん同じ目線で買い物を楽しめるようになるので、彼もうれしく感じるはず。
共通の趣味を持っていると関係が長続きしやすくなります。ただ相手の言うままについて回るだけでなく、積極的に興味を持って触れてみれば、新しい発見があるはずです。
相手好みの料理をマスターする
衣食住の嗜好が合う人は、「相性が良い」と感じやすいもの。「彼の気持ちをつかむにはまず胃袋をつかめ」と世間でよく言われるように、日常で欠かせない食事の質を上げることで、「毎日一緒にいたい」と思わせることができるのです。
人の良すぎる人は基本的に尽くし型なので、相手の好みに合わせることが苦に感じにくいはず。相手好みの料理や味つけをマスターして、胃袋をつかんでしまいましょう。
まずは一緒に外食をしながら好みの味の共通点を探し、傾向をチェック。濃いめが好きだったら自分が作る料理も少々濃い味つけにしたり、ワインが好きだったらワインに合う料理を重点的に作ったりなど、相手が食事を素直に楽しめる状態に持っていくのがポイントです。
「人が良すぎる私……」苦しいなら意識的な改善を
上述したように、人が良すぎる人は恋愛や人間関係において苦しい思いを抱えがち。
もし「人が良すぎる」と自覚し、恋愛が続かないということがあるならば、少し性格改善を意識してみてもいいかもしれません。
人が良すぎる人の根本的な問題は「自分を抑えてしまう」こと。「自分が我慢すればいい」と相手に合わせると、心に少しずつ苦しみが蓄積されます。
まずは我慢をせずに意識的に自分の意見を言う努力をしてみましょう。意見がちがっても、言い方に気をつければ反発を恐れることはありません。
「そうだよね。私は~」というように、相手の意見を一度聞き入れてから自分の意見を言うと上手に伝えることができますよ。
意識改革をして、せめて「人が良すぎる人」から「良い人」へと変わっていけるようになれば、少し心が楽になるはずです。
(凛音)
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※この記事は2019年05月31日に公開されたものです