お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

人生のターニングポイントとは? 人生の節目を考えるコツ

仁科友里

人生が劇的に変わるターニングポイントには、いい変化もあればイマイチなものもありますよね。この記事では、人生の転機を最高の結果に変えるための心得や、意図しない変化からハッピーな人生をつかみとるためのコツについて、ライター・仁科友里さんが紹介します。

こんにちは、ライターの仁科友里です。

ドラマや映画には「ここから人生が劇的に変わる」という意味の「人生のターニングポイント」がよく描かれますね。就職面接でもよく聞かれる質問です。

今日は「人生のターニングポイントとは何か」「どう迎えるべきか」について考えていきましょう。

人生のターニングポイントとは?

人生のターニングポイントというと、就職・転職・結婚・出産・転勤といったイベント、もしくは環境の変化だと思っている人が多いのではないでしょうか?

確かに、環境が変われば人生は変わるのですが、「出来事のひとつ前」もしくは「出来事のひとつ後」こそが、真の人生のターニングポイントではないかと思っています。

具体例を挙げてみましょう。

(1)「出来事のひとつ前」がターニングポイントのケース

「就職」のひとつ前の出来事といえば、就活ですね。

ここで「どんなふうに努力をしたか」「どうやって乗り切ったのか」がターニングポイントだと思います。

(2)「出来事のひとつ後」がターニングポイントのケース

たとえば、みなさんが希望通りの会社に就職した後に、周囲にうまくなじめないとか、上司とのコミュニケーションがしっくりいかないという経験をするとします。

会社には仕事をしに行っているのですから、仕事さえすればいいわけですが、実際問題、周囲とうまくいかない状態で会社に居続けるのはつらいでしょう。

もうこの会社はダメだから辞めると判断するのも、もちろんアリです。

が、その前に「なぜ、このような状態になっているのか」「どうにかできないか」と何か新しいチャレンジをするのが「ターニングポイント」だと思います。

人生の転機をハッピーな結果にする! ターニングポイントの心得5つ

たとえば、就活でも「私は御社にとってプラスの人材ですよ」とアピールするからこそ、内定がもらえるのであって、家で寝ているのに企業からいきなり電話がかかってきて、「ぜひわが社に入ってください!」と言われることはないですよね?

婚活も同じで、街を歩いていたらプロポーズされたというケースはごくごくまれで、たいていの人はある程度の時間と労力をかけて、一緒に生きていこうという約束を交わします。

つまり、「人生の転機」は、向こうから突然やってくるというよりも、「自分がこうしたい」という意志と行動の先にあるものなのです。

それでは、「自分の意志」はどうやったら持てるのかについて考えてみましょう。

(1)すてきだなと思うことや人をリストアップしてみる

子どものころから漠然と夢見ていたこと、また会社内で素敵だなと思う人やあこがれの有名人をリストアップしてみましょう。

そして、どういうところにあこがれを持ったのか、その理由についても考えてみましょう。

たとえば、お料理上手の女性にあこがれるとか、自分で料理を作ったりするのが好きという人は、料理に興味があるということになります。

この場合は料理教室に通って腕を磨いてみたり、有名料理研究家の著作を読んでみたりするなどして、「どんな料理を作りたいか」「自分だけのレシピ」をイメージできるところまで掘り下げてみてください。

(2)発信する

現代ではSNSをやっていない人のほうがまれでしょうから、何か「好きなこと」「やりたいこと」を見つけたら、それを中心にSNSを組み立ててみたらいかがでしょうか?

たとえば、料理に興味があるとします。

作った料理をSNSにアップするのはもちろん、料理教室での風景や、使いやすい道具、食材の比較など、多岐にわたった内容をアップすれば一貫性を出すことができます。

フォロワーさんと食べ歩きをしたり、料理をふるまう会を企画したりするのも楽しいかもしれません。

(3)極める

好きなもの、興味をひかれるものがあれば、できる範囲で極めてみましょう。

好きなものがなければ、社内の細かいことに詳しくなってみてもいいでしょう。

「○○のことなら、あの人に聞けばいいよ」と言われるようになればしめたものです。

そのうえで、それに詳しくない人にもわかりやすく説明できる言語能力を持ちましょう。

うまく話せないと思う人は、基本的な語彙力・論理性を学ぶために読書することをオススメします。

(4)夢を持たないのも全然アリ

特にやりたいことがないという人もいるでしょうが、それも全然OKです。

「やりたいことがある」と「欲求不満を持つ」は紙一重ですので、今の生活に不満がないということですから、ある意味喜ばしいのです。

こういう人は、とりあえず「あこがれる既婚者カップル」について、調査してみましょう。

いつどこで出会って、何年交際して結婚したか……。

こういったデータを集めることで、「結婚するのなら、このくらいから婚活しよう」という指標が持てるはずです。

(5)短所を認める

マリリン・モンローが少し顎を上げぎみにし、唇を薄く開けて歯を見せている写真を見たことはありませんか?

『マリリン・モンローの言葉』(だいわ文庫)によると、これは彼女のぽってりとした唇のアピールと思われていますが、実は“欠点隠し”だったそうです。

マリリンは人中(鼻の下から上唇までの距離)が短いことを気にしていたので、顎を上げることで、そこが映らないようにしていたのだとか。

オードリー・ヘップバーンも同じような工夫をしていました。

『オードリー・ヘップバーンの言葉』(だいわ文庫)によると、オードリーはエラが張っていることを気にしており、写真を撮られるときは、そのあたりに手を添えるか、顎を引いたアングルを好んでいたそうです。

短所のない人はいません。そこを嘆くのではなく、認めたうえでいかすのです。

意図しない変化から、最高のターニングポイントにするには

「出来事のひとつ前」が人生のターニングポイントだと書きましたが、「意図せず異動させられる」など、思いもよらない環境の変化から、思わぬ何かをつかむこともあります。

そんなときにすべきことについて、考えてみましょう。

(1)粘り強く行動する

私は芸能人についてコラムを書いたりしていますので、彼らの来歴を調べることがあります。

そこには語られることのない“下積み”が必ずあります。

松田聖子や中森明菜もオーディションには複数回落ちています(聖子は書類審査で落ちたこともあります)。

山口百恵も松田聖子も、事務所は当初まったく期待しておらず、「なんでこんな子をスカウトしたんだろう」と社長が思ったほどだという逸話が残っています。

今、テレビで見ない日はないといっても過言ではないマツコ・デラックスも、女装家として全国のディスコなどイベント会場をまわっていた時代は、お客さんがゼロという時代もあったと話していました。

人は表面しか見ませんし、メディアは成功した人を持ち上げますから、売れている人は最初から売れていたようなイメージを持ちますが、最初はみんな「うまくいかない人だった」ことを忘れないでください。

粘り強く行動し続けることで、最高の人生の転機となるのです。

(2)相手の立場で考えてみるクセをつける

新しい環境に身をおいたとき、「あたりが強いな」とか「いじめられている」と思うことがあるかもしれません。

いじめはいじめるほうが悪いに決まっているのですが、だからといっていじめがやむわけではないもの。

そこであっさりやめてしまわず、少しは粘ってみましょう。

こういうときは、「もし自分が相手なら、自分をどう見るか」ということを考える習慣をつけてみてください。

相手の視点を意識することで「相手の怒りのツボ」を見つけられたら、あたりは柔らかくなっていくはずです。

(3)生活費は自分でキープする

何か夢を持った女性が、まったく新しい環境に飛び込んでイチからはじめるとします。

こういう「夢」で食べていくために必要なのは、お金です。

(1)でお話ししたように、世の中で結果を出すにはある程度の時間が必要となります。

結果が出ないうえにお金がないと精神的な余裕がなくなって、「もう無理だ」とすぐ音を上げてしまいがち。

お金の目途はきちんとつけておきましょう。

「人生のターニングポイント」は一度ではない!

みなさんがイメージする「人生のターニングポイント」は、「ある日突然」「一度きり」ではないでしょうか?

現実の世界はそう甘くないので、劇的な何かが起こる可能性はかぎりなく低いと思います。

けれど、矛盾するようですが、「何が起こるかわからない」のも人生です。

ひとつだけ言えることは、挑戦しなければ成功する確率は0%だということ。

たとえ挑戦が実らなくても、そこで自分のことをよく理解してくれる人との出会いを得たり、がんばった経験が新たな「人生のターニングポイント」になったりする可能性は大です。

生きているかぎり、そしてあなたがあきらめないかぎり、「ターニングポイント」は何回もありますから、ぜひ挑戦する心を持ってほしいと思います。

(仁科友里)

【相性占い】気になるあの人との今日の相性は?

あなたと気になるあの人の相性はどのくらい?

12星座を用いて、今日の恋愛相性を5段階評価で占います。

毎日相性占いはこちら

※画像はイメージです

※この記事は2019年05月31日に公開されたものです

仁科友里 (コラムニスト)

1974年生まれ。会社員を経てフリーライターに。OL生活を綴ったブログが注目を集め、2006年に『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。『サイゾーウーマン』『週刊女性』『週刊ポスト』などにタレント論、女子アナ批評を寄稿。自身のブログ、ツイッターで婚活に悩む女性たちの相談にも答えている。
Twitterアカウント @_nishinayuri

この著者の記事一覧 

SHARE