両親に結婚を反対された。理由別の説得方法
【反対の理由別】親への説得の仕方
一方で不安が強くないタイプの親御さんに、下記のような反対をされたとします。
①彼氏の家庭環境に問題がある
②彼氏のスペックに不満がある(学歴や会社)
③彼氏の年が上すぎる
④彼氏がバツイチ
⑤彼氏が頼りない
⑥彼氏が浮気しそうに見える
⑦彼氏に借金がある
こういう場合は、まず親御さんに反対の理由を聞いてみましょう。
その上で「不利益が生じる」か考えてみてください。もし実際に不利益が生じないのに、親御さんが納得しないのであれば、それは単なる見栄だと思っていいです。
彼氏の家庭環境に問題がある
何をもって問題のある家族とするかの基準は人それぞれですが、「不利益が生じる」かで考えてみてください。
たとえば、金銭的な面倒を見てほしいと頼まれそうだったり、一緒に住ませてくれなどと頼んできそうだったりする場合は、2人の新生活を脅かしてくるので、不利益をもたらす存在です。
しかし、そうでないのなら「家族にちょっと変わった人がいる」という話です。
親戚付き合いが頻繁なのか(ほとんど会わない家庭もあれば、しょっちゅう行き来する家庭もあります)、そのあたりも加味して判断してください。
彼氏のスペックに不満がある(学歴や会社)
親御さんの反対の理由が「うちにそんな学歴の人はいない」「その学歴では出世の見込みがない」といったふうに、親族との比較や従来の知識で反対している場合、それは「親の見栄」の典型例です。
少し前、経団連の会長が「終身雇用は守れない」と発言したことがニュースとなりました。AIも台頭してきていて、機械に仕事を奪われることがあるかもしれないとも言われています。
これまでの知識や経験で未来を予想することができない時代がはじまりますが、人と人とが関わりを持たなければ生きていくことができないのはまちがいありません。
新聞には、今後日本がどうなっていくか、どういう社会になるかを予測した記事があります。
そういう記事を見せたうえで、彼が周囲に人望があることを説明したり、逆に「それなら、完璧な花婿候補を紹介して」とお願いしたりするのもテです。
ちなみに私がこれまで婚活相談にのってきた経験に限っていいますと、娘の相手にケチをつけた親御さんが、具体的に誰かを紹介した例はまだ聞いたことがありません。
彼氏の年が上すぎる
親御さんの反対の理由が「彼が会社員なので、定年が早い」といった具合に金銭的なことであれば、それは「実務的な不利益」ですから、2人で相談して将来設計を決めてください。
反対の理由が「オジサンだから」といった具合に、見た目について言及している場合は、単なる親御さんの見栄ですから、「それはお母さん(もしくはお父さん)の見栄でしょ?」とはっきり指摘しましょう。
彼氏がバツイチ
男性がバツイチでお子さんがいる場合、仮に前妻が引き取っていても、養育費は義務として支払わないといけません。
ということは、それだけ彼の収入が減るということ。
そのあたりを親御さんが心配しているとしたら、それは「実務的な不利益」に当たりますから、どうするか簡単に親御さんに説明するといいでしょう。
「離婚した男性と結婚することの何が悪いのか?」を親御さんに具体的に聞いてみましょう。
「離婚したということは、問題がある人」というような解答であれば、単なる親御さんの思い込み、もしくは見栄です。
「離婚した人と結婚すると、聞こえが悪いと思っているんでしょ?」とはっきり指摘しましょう。
彼氏が頼りない
職場の男性の同僚や上司を思い浮かべてみてください。「なんで同じことを何度も聞くんだろう」「またミスしてる」と思ったことはありませんか?
「男性だから」「上司だから」何でもできるわけではないし、頼れるわけでもないのです。
「男性だから、頼りがいがある」という思い込みは捨てましょう。
親御さんがこれといったエピソードもなく、「頼りない」という場合、「口がうまくない」ことが多いものです。
こういうときはほめ作戦にトライしてみてください。
「彼がお母さんの料理を『あんなにおいしい料理、生まれて初めて食べた』って感動していたよ」というように、嘘でいいから、大げさにお母さんを持ち上げてみてください。
簡単に印象を変えてくれるかもしれません。
彼氏が浮気しそうに見える
彼氏のルックスがいいという意味なのか、それともモテそうで心配ということか、具体的に親御さんに聞いてみてください。
浮気は交通事故と一緒で、気をつけていても起こるときは起りますから、あまり神経質になっても意味はないと思います。
ただし、実際に浮気したという“実績”があるのなら、結婚後も同じことをする可能性はあると思っていいでしょう。
彼氏に借金がある
お金は「実務的に不利益がある」最たるものです。
まず、借金の金額と理由を明らかにしましょう。
奨学金、生活費の補填、分不相応な買い物の結果など理由はいろいろあるでしょうが、あなたが納得できる理由であれば、どうやって返済していくのか、家計簿をつけて判断してください。
なお、借金をする人は本当の借金額を言わないこともありますので、彼の申告を鵜呑みにせず、証拠となるもの(明細など)で裏を取ってください。
これ以上借金ができないように、あなたがカードを管理するなどの対策も忘れずに。
自分の人生は自分で決める
娘が幸せになってほしいという親心から、心配になって、彼氏の粗が気になるのかもしれません。
しかし、完ぺきな人間が存在しないように、完ぺきな花婿、ひいては完ぺきな幸福も存在しません。
付け加えると、結婚は相手の人格や行動に責任を持つ契約でもありませんし、あなたの愛で彼を真人間に変えることはまず不可能だと思っていいでしょう。
「それじゃ、どうすればいいの?」と混乱してしまうかもしれませんが、心身ともに健康で、仕事をしていて、暴力を振るわず、無断で不必要な借金をしたり、浮気をしたりしない。
男女ともにこの基準がクリアできたら、合格点の60点をクリアしています。
残りの40点をどうするかは、あなたの人生観もしくは基準で決めていいのです。
結婚はみなさんが人生で初めて、責任を負う選択かもしれません。けれど、自分の人生だからこそ、親御さんの意見に左右されず、自分で決めてほしいと思います。
(仁科友里)
※画像はイメージです
※この記事は2019年05月22日に公開されたものです