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同期が転職ラッシュで焦る #お仕事ハック

ぱぴこ

仕事で大成功を成し遂げたいとか、そんな大それた野望はないけど、なんとなくうまくやりたい。いつもの働き方を小さくアップデートする「お仕事ハック」を紹介します。今回は「同期が転職ラッシュで焦る」という女性のお悩みに、外資系OLコラムニストのぱぴこさんがアドバイス。

同期が転職ラッシュで焦る

都内で働く社会人3年目・25歳OLです。新卒入社組の同期が転職ラッシュです。その中には、大手企業に転職した子、年収がアップした子など、転職成功者が多いのでうらやましいです。私は今の仕事に不満はありませんが、まわりに影響されて焦ります。今のうちに転職活動したほうがいいのでしょうか?

周囲の変化に戸惑って焦るのはあるある行動

新卒3年目、第一次転職ラッシュがくる時期ですね。焦りますよね~! わかります。私も初転職は新卒3年目ごろでしたが、2年目後半から同期の転職がはじまって非常に焦った記憶があります。

ただ、ここで当時の私と相談者さんに大きなちがいが1点あります。それは「今の仕事への不満の有無」です。私は当時の仕事や、その会社でのキャリアに明確な不安と不満を持っていました。

「不満がないならこのままでいいじゃん☆」ということではありません。しかし、現状は自分の意志ではなく、周囲の動きで焦っている様子。そのため、この状態で闇雲に動くのはオススメしません。

すべてが叶う魔法じゃない! 「転職」のメリデメ比較

周囲に条件を上げることに成功した人たちがいるため、転職が黄金の果実に見えているようですが、転職にはメリット・デメリットがあります。

転職のメリット

・会社規模、年収、福利厚生などの諸条件が上がる可能性がある
・自分の希望職種、やりたい仕事に就ける可能性がある
・より広い人脈や経験を積める可能性がある
・(現状の人間関係に不満がある場合は)人間関係をリセットできる

転職のデメリット

・企業年金や退職金などの観点で生涯賃金が下がる可能性がある
・想定していた仕事とちがう業務内容になる可能性がある
・一から人間関係を築く必要があり、環境に慣れる必要がある
・「前のほうがよかった」と後悔する可能性がある

ざっくりまとめると、メリットは「自分の希望が早期に手に入る可能性がある」、デメリットは「想定とちがい後悔する可能性がある」ということです。

意思決定で「他者」を基準にするのは絶対だめ

「周囲がそうしているから」と判断軸を自分以外の他者にすることは、転職に限らず「選択、決断」というフェーズにおいて絶対にやってはいけません。

なぜかというと、「○○さんがそう言っていたから」という他責思考で意思決定すると、選択した結果がうまくいかなかったときにウルトラ後悔することになるからです。

そのため、自分を主語にして下記2点を徹底的に考えましょう。

1.なぜその選択をするのか?(根拠)
2.その選択によって得たいものは何か?(ゴール)

結局これらは「転職理由」や「志望動機」につながるので、考えて無駄になることはありません。

目先の判断の前に、まず思考整理

前回の相談回答でも書きましたが「転職活動をする=必ず転職しなければいけない」わけではないので、興味があるならば動いてみるのはよいと思います。しかし、「みんながやっているから」というあいまいな理由では、面接はおろか転職エージェントにも「何がしたい人なんだ?」と疑問を抱かれて優先度を下げられてしまいます。

他人を軸に考えるのではなく、「自分はなぜ転職したいのか?」「自分はどんなキャリアプランを描きたいのか?」という部分を今一度考えてみてください!

POINT.

・転職にはメリット・デメリットがあることを理解する
・他人を基準に意思決定すると、失敗したときの後悔度が跳ね上がる
・「転職」を選択する根拠とゴールを決める

(文:ぱぴこ、イラスト:黒猫まな子)

※この記事は2019年04月02日に公開されたものです

ぱぴこ (外資系ときどき激務OLコラムニスト)

外資系ときどき激務OLコラムニスト。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)。
Twitter:@inucococo

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