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専門家 結婚

両家顔合わせの服装ガイド【イラスト付き】

西出ひろ子(マナーコンサルタント)

結婚が決まれば、それぞれの親へ挨拶に行き、その後、「両家の顔合わせ」となるのが一般的な流れです。

顔合わせの日取り調整から、お店選びなど気を使うところは多々ありますよね。

なかでも気になるのが、当日のファッションではないでしょうか。

彼の家族に失礼のないように、かつ、気に入ってもらえる服装で臨みたいところです。

初めて両家が顔を合わせるときに気をつけたい服装のマナー、オススメのファッションについて解説します。

事前準備! 服装は両家で格を合わせるのが大事!?

両家顔合わせファッション

近年、以前と比較してこのような場におけるマナーの考え方はシンプルで寛容になってきている傾向にあります。

それゆえに、両家の考え方もさまざま。

「これから家族になるのにかしこまりすぎるのもねぇ」という家もあれば、「こういう節目節目はけじめの意味も込めてちゃんとしたい」という家もあります。

もっとも大切なことは、両家の服装に温度差がでないようにすること。装いの格を揃えることは重要です。

服装のバランスは事前にある程度決めておこう

両家顔合わせ時の服装には、コレといった決まりごとはないのが現実。

重要なことは、彼とあなたが事前に両家の考え方をまとめて、その場を心地よく過ごせる服装の格を決めることです。

これを怠ると、たとえば、彼の家族は、全員が家紋入りの第一礼装となる和装で、あなたの家族は普段、職場に着ていくときと同様の服装で出席……なんてことも起こるのです。お互い気まずい思いをすると思いませんか。せっかくの顔合わせの場が、始終、ぎくしゃくしたままとなる可能性もありますね。

このような服装のちぐはぐさは、両家でよいコミュニケーションが取れていない証拠となり、この先の関係に不安を抱くことになりかねません。

彼とあなたが中心となって、両家の考えと意見をまとめて、両家にとってベストな服装の格を事前に決めましょう。

顔合わせする場所も頭に入れて

服装の格つけは、TPPPO ®︎※に応じて変わります。

どのような場所で、顔合わせを行うのかは服装を決めるのに重要なポイントとなります。

たとえば、ホテルのレストラン、趣のある店の個室での顔合わせであれば、礼装で臨んでもその雰囲気に調和します。ひと言に礼装といっても、大きく三段階の格があります。第一礼装といわれる正礼装、第二礼装といわれる準礼装、そして、略礼装です。

場所がホテルといっても、顔合わせの場合は、略礼装であれば問題はありません。ただし、両家が遠方で離れていたり、何らかの事情で初顔合わせの日が結納となる場合もあるでしょう。そういうときは、初顔合わせであっても、正礼装や準礼装で臨むこともあります。

また、初顔合わせの記念に、全員で記念写真を撮る場合もありますね。写真は残るもので、またその場に来ていない親戚などが見る可能性もあります。そういう意味においても、両家ともに略礼装であれば安心です。

会場となる場所の格に合わせた服装にすることも、お店に対するマナーといえます。

マナーは、当事者だけではなく、その周囲で関係する人たちのことまで配慮することも含まれるのです。

イラストで解説! 両家顔合わせで女性にオススメの服装

服装の好みは千差万別、人それぞれです。事前に、彼の家族の好みを彼に聞いておくと安心ですが、わからない場合もありますよね。

ここでは、一般的に受け入れてもらえる両家顔合わせ時の基本の装いを解説します。

服装の注意点

基本は清潔で清楚な印象となる装いをすることです。これらをマイナスに感じる人はいないでしょう。

ワンピーススタイルがベスト

普段の服装よりも格上にしたいのであれば、ワンピース(ドレス)が適しています。

柄は、人によって好みがありますから、無地が無難です。

色も、相手によって好き嫌いがあるので、淡く薄い色がオススメです。ピンク・オレンジ・イエローなどのペール系は温かみや明るさを、ブルーやグレーなどのペール系は、落ち着いた雰囲気を感じさせます。ベージュ系は、両方を兼ね備えているので万能です。

丈は、立っているときはもちろんのこと、椅子に座ったとき、正座をしているときに膝が隠れる長さが安心です。

靴はキレイでヒールのあるパンプスを

まず、磨かれていること。かかとがすり減っていないかどうかの確認は必須です。

また、お店の和室などに上がる場合もありますから、のぞかれても大丈夫なように、靴の中もきれいにお手入れをしておきます。

服装が略礼装であれば、それに合った靴を選びます。

靴はつま先とかかとが覆われているパンプスを着用します。オープントゥやサンダル、ミュール、ブーツ、スニーカーなどはどんなにおしゃれでトレンドであっても、避けましょう。そのような靴は格が下がるため、両家の顔合わせ時にはふさわしくありません。

ワンピースを着用している場合、ヒールの高さは5センチ程度あると美しく見えます。しかし、履き慣れていないと足を痛めたり、姿勢が悪くなったりするので注意。その場合、無理をしない3センチ程度のものでも構いません。

アクセサリーで気をつけること

昼間であれば、キラキラと光るアクセサリーはタブー。装いのマナーとして、昼間はマットなアクセサリー、夜は光るものをつけるといわれています。

また、ネックレスとイヤリング(ピアス)は、両方つけてワンセットと考えます。つけるのであれば、両方つけましょう。さらに、ネックレスとイヤリング(ピアス)をつけることがトータルファッションのマナーといわれていますので、正式な場所では、これらをつけておくといいと覚えておきましょう。

両家の顔合わせの時点で、婚約指輪をもらっている場合は、彼にそれをつけていっていいかどうか、相談しましょう。

彼からOKが出れば、つけていっていいですが、問題は、彼のご家族がどう思うかどうかです。彼に彼のご家族がつけていたらどう思うのかを聞いて、彼のご家族への配慮を忘れないようにしてください。

最近は、堅苦しいことを言わない親が増えていますが、もしかすると、まだ結納もしていないのに、などと思う親もなかにはいるかもしれません。せっかくの顔合わせの時間に、不快な思いをさせないよう事前のリサーチは大切なことです。

婚約指輪をつけていく場合は、彼のご家族に「〇〇さんから、このような素敵な指輪をいただきました。大切にします。ありがとうございます」とお礼を伝えると好印象ですね。

バッグは小ぶりでブランド物は避ける

バッグは、小ぶりのハンドバッグタイプがワンピースとの相性もいいでしょう。

略礼装の場合、トートバッグやリュックサックは革素材の高級なものであっても、適しません。また、ハンドバッグやクラッチバッグであっても、明らかに有名ブランド品であることがわかるもの(ブランドロゴが目立つ、ロゴのモノグラム柄、etc.)も控えたほうが無難です。

目上の方よりも高級なものは身につけないのがマナーです。彼のご家族、特に彼のお母様より目立つ服装や小物は控えるのが鉄則と心得ておきましょう。

春や秋の顔合わせスタイル

両家顔合わせの服装(春・秋)

どちらも長袖のワンピースがオススメです。

季節を感じさせる装いを意識してみましょう。

春なら、シフォン素材の長袖ワンピースで軽やかさを演出してみましょう。

色は、桜を彷彿させる淡いピンク系のドレスやバッグ、アクセサリーをつけているとマナーとおしゃれの両方が成立します。

秋は、ボルドーなどの深みのある色を使用することで、季節感を演出できますよ。

夏の顔合わせスタイル

夏の両家顔合わせの服装

夏は、清楚な印象となるレースが施されたものがオススメです。

ワンピースであれば、デコルテ部分や、袖の部分にあしらわれたものがオススメ。スーツの場合はインナーにレース素材を着用したり、ポケットチーフにレースを使用すると涼しさが感じられて素敵です。

彼のお母様が服装に敏感な方であれば、このようなちょっとした配慮からなるファッションから話が弾むことにもなりますね。

夏の顔合わせで注意すること

暑い夏。だからといって、両家の初顔合わせの場に素足はNGです。暑くて心地よくないと感じるかもしれませんが、略礼装の装いに素足は厳禁。きちんとストッキングをはきましょう。

また、夏であっても昼間には肌を出さないのが装いのマナーとされています。ノースリーブのワンピースなら、シースルーのボレロを羽織るなどの配慮をしましょう。

冬の顔合わせ

冬の両家顔合わせの服装

冬は、素材をベルベットや、ベッチンなどにしてみましょう。季節も感じられつつ、重厚感も与えられます。

ネイビーのベルベットのワンピースに、パールのイヤリングとネックレスで品よくまとめるのもいいですね。

冬の顔合わせで注意すること

冬なので取り入れたいところですが、ファーつきの服装、バッグやマフラー、手袋、コートなどは控えるほうが無難です。

毛皮は人によっては派手な印象と受け止める場合があったり、近年は動物愛護の観点からそれを支持しない人もいます。彼の家族がどのような考えを持っているのかわからないうちは、無難なスタイルが一番です。

また、もこもこした素材のものも控えましょう。糸や毛が抜けて空中を舞う事態にもなります。

また、その場に不要な荷物、マフラー、手袋、コートなどは、クロークに預けるのがスマートなマナーなので、冬は特に忘れないようにしましょう。

おしゃれは厳禁? 顔合わせ食事会の服装最新事情!

顔合わせの食事会であっても、自分らしくオシャレをして行きたいと思いますよね。

そうはいっても、オシャレよりもマナーを優先させることをオススメします。

オシャレは、「こういう装いをしたいからする」という自分ファースト。一方、マナーは、相手がどう思うかなどの「相手目線や気持ちを慮っての装いをする」相手ファースト。

彼とあなたの2人だけがよければそれでよかった恋愛とはちがい、結婚は、両家の家族、親戚など多くの人が関わってくることです。自分目線だけでは良好な関係が築いていけないことも多くあります。

両家の全員の立場や気持ちを慮り、基本のマナーをおさえつつ、自分らしさを隠し味で取り入れてみてはいかがでしょう?

たとえば、ヒョウ柄が大好きな貴女であれば、表面からは見えない下着をヒョウ柄にすることで、自分の気分を上げて臨むことはアリだと思いますよ!

服装を通して見えるあなたのこと

マナーとは、相手への思いやりの気持ちを、言葉や行動、服装などの形として表現する手段です。

結婚に関係する両家の顔合わせでは、彼の家族はあなたの服装、装いから、あなたの思いやり度や、気配り度をみています。息子に合っているのか、これから家族としてなかよくしていけるのか、などを服装のマナーを通しても判断しているわけです。

彼のご家族にどう思われたいのかを考えてみましょう。

服装は第一印象として非常に重要です。

あなたを愛してくれている彼同様に、彼の家族からも愛される女性になることを願っています。

(文:西出ひろ子・岡澤ひとみ、イラスト:やよい)

※TPPPOは、Time、Place、Position、Person、Occasionの頭文字を取ったもので、西出博子さんの登録商標です

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