仕事が中心。広告マーケ男子のお部屋 #彼がおうちに帰ったら
眠そうな表情や、ぐしゃっとした寝ぐせ、脱ぎっぱなしのシャツ、風呂上がりの濡れた髪。スーツを脱ぎ捨てると、そこにいるのは無防備で、まだあどけなさも残るような美少年。
ああ、たまらない‼ 普段、誰にも見せない素顔の奥の奥までを覗きたいっ! そんな女子の願望をまるごと叶えるような連載がスタート!
「ちょっとそこのお兄さん! おうち、ついて行ってもいいですか?」
「言われたとおり、マジで全然掃除してないんですけど、いいですか?」
いいですとも、いいですとも。ありのままの飾らないあなたのおうちで、ありのままの飾らないあなたを見たいの。というわけで、早速おうちにお邪魔します! きれいに並べられたスリッパを履いて、奥の部屋へ進むと彼がいた。どうやら仕事をしているよう。それよりこの椅子少し高くないですか?
部屋着はサッカーチームのユニフォームに、趣味のバスケットボールの練習着を合わせたもの。部屋着の彼は、実年齢よりずいぶん若く見える。少女漫画に出てくる高校生男子みたいだ。
まじめな彼は、家の中でも仕事をしている、まさに「仕事人間」。
「最近買ったAirPodsをつけて仕事をしたり、料理をするのが日常ですね」
そっと机の上を見ると、なにやら難しそうな本も見つけた。ほかにも、ビジネス本やマーケティングの本などもあったり。彼は本が好きで、家選びの基準は、自宅のすぐ近くに図書館があることが決め手だったそう。
「これもぼくのこだわりですね。ベッドとまくら、あわせて約13万円なんですよ」
え。ベッドマットにそんなお金かけているんですか!?
「これがやばいんですよ。抜け出せなくなる。疲れをとるためには睡眠が大事だと思い、みんなで買いに行って30分で即決です」
じゃあ、このベッドにいつもの感じでだらけてください! すると、ベッドに座りだす尚哉さん。全然ダラッとしてないんですけど。ベッドは座るものじゃなくて、ゴロゴロするものじゃないんですか?
「普段ベッドでゴロゴロしないんですよ」
こんな感じで壁に寄りかかってテレビを観たり……。
ときには、こうやって趣味のバスケットボールで遊んだり。
ベッドの上での過ごし方がこんなにさわやかな人なんて、なかなかいない。
ふとカーテンに視線を向けると、ヘアピンを発見。これは何ですか?
「夜は真っ暗で寝たいからね。ほんのわずかな光もイラっとするから、ヘアピンで留めているんですよ」
さすが神経質を自認するだけある。それはさておき、このヘアピンは彼女のもの? 元カノのもの? さあ説明してください。
「実家のペンをペンケースごと持ってきていて、その中に入っていたんじゃないかな? 多分、実家の母親のものですね(笑)」
一筋の光も許さない、そんなかたくなな一面を垣間見たところで、我々は台所へと移動。すると早速、換気扇の上から飛び出ている「かつお節」を発見。なんだか落ちてしまいそうなうえに、2種類もある。この「かつお節」でダシをとるというから驚きだ。
「大体の料理は、ダシにかかってますよ」
今じゃ、世の主婦でも粉末のものを利用している人も多いっていうのに。この笑顔でダシについて説明されるなんて。
じゃあ躊躇なく冷蔵庫の中も開けちゃいましょう。えっと、この透明なポットはなんですか?
「え、なにかおかしいですか?」
これ、お水……?
「はい。水道水を沸騰してから、こうやって冷やして飲んでいるんですけど。おかしいですか?」
「みんなやってると思っていた!」と話す
お茶っぱとか入れないんですか?
「お茶より水がいいんです。ミネラルウォーターとか買わないで、こうやって自家製にしています」
庶民的で、ちょっと天然(?)なかわいい部分が見えてきた。それ以外にも自家製餃子を冷凍ストックしている、など、几帳面な部分も。そんな彼を見ていて、ふと疑問がわいてきた。
こんな快適に暮らしていたら、結婚しなくてもいいんじゃない?
「いいや、結婚はしたいです。子どもがほしいから!」
最後はお気に入りのグッズを持って、ケラケラ笑いだした。クールでかっこいい若手ビジネスマンの家について行ったら、こんなかわいい一面を発見しました。
撮影が終わると、すぐにスーツに着替えた尚哉さん。
「これから会社に戻って仕事します」
あっという間にオンモード。打ち合わせの電話をしながら会社へ急ぐ彼からは、もうあの無邪気な笑顔は消えていたのでした。
次回は、意外な一面を発見⁉ 地下アイドル男子のおうちについて行ったら……。
(文・取材:マイナビウーマン編集部、撮影:masaco)
※この記事は2018年09月21日に公開されたものです