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シャンプーが泡立たない原因とは? 専門家が対処法を解説

齊藤あき(美容師・毛髪診断士・美養研究家)

中田ボンベ@dcp

シャンプーを泡立たせる方法

事前に行える対策

以下のようなことを試してみましょう。

(1)シャンプー前のブラッシング

しっかりと泡立たせるには、頭皮や髪に付着した油分や汚れをきちんと落とすことがポイントです。そのためには、シャンプー前にブラッシングをしましょう。ブラッシングをしてあらかじめ汚れを落としておくことで、泡立ちがよくなります。また、髪が長い人はブラッシングで髪の絡まりもほぐれますので、泡立ちだけでなく指どおりもスムーズになります。ブラシは、豚毛や猪毛の「動物毛のブラシ」が髪や頭皮への密着力も高く、汚れを吸着しやすいのでオススメです。

(2)予洗いをしっかりする

上で挙げた予洗いもとても大切です。予洗いをしっかりするだけでも皮脂や汚れは6~7割落ちます。髪の表面だけ濡らすのではなく、頭皮までしっかり濡らして1~2分ていねいに行いましょう。髪が長い人は、髪の中に指を入れ、お湯を手のひらにためるような感じで地肌を濡らしましょう。予洗いのお湯の温度は38~40℃くらいがベストです。

(3)シャンプー前のオイルケア

夏場など汗をかきやすい季節は、頭皮に皮脂や汚れもつまりやすくなりますので、週に2~3回シャンプー前のオイルケアをするのがオススメです。皮脂や汚れは脂ですので、油分をなじませることで汚れが浮き上がり、落ちやすくなります。シャンプーする前の乾いた頭皮に、頭皮用オイルや植物油(アルガンオイルや椿オイルなど粘性が低めのもの)をなじませて5分ほど置くだけの簡単ケアです。その際、蒸しタオルをすることでさらに皮脂や汚れが浮き上がりやすくなります。

ついしがちなまちがったケア

シャンプー剤の量を多めにしたり、シャンプーの回数を多くすることが挙げられます。シャンプー剤の量を多くすることで泡立ちがよくなりますが、頭皮への刺激は強まります。また、ごしごしと洗いすぎると髪や頭皮の水分・油分を必要以上に取ることになり、髪のパサつきなどダメージの原因になります。洗う際に髪を擦り合わせる事もNGです。髪のキューティクルが剥(は)がれやすくなります。

正しい洗い方

予洗いなどをしっかりしたあとにシャンプーを適量手に取り(ショートヘアーの方は1プッシュ、ロングヘアの方は2~3プッシュ)、手のひら全体でお湯を少し足しながら軽く泡立てます。その後、シャンプーを髪全体に広げ、髪に空気を入れ込む感覚でさらに泡立てます。泡がうまく立たない場合は、泡立てネットを使用するとモコモコ泡が簡単にできますので、使ってみのもいいでしょう。

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