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大丈夫? 夫婦の会話がなくなる原因と対策

織田隼人(心理コーディネーター)

三浦一紀

夫婦の会話を取り戻す方法

では、会話が減ってしまった夫婦はどのようにして会話を取り戻せばいいのでしょうか。

夫婦の会話を取り戻すきっかけ

会話が少なくなってきたときに、会話をするきっかけとしては、会話以外のことを同時に行うことがいいでしょう。一番オススメなのがマッサージです。相手にマッサージをしながら会話をすると、「どうでもいいこと」を話していてもマッサージが行動の主となるので、会話が途切れにくくなります。

夫婦間で「どうでもいいこと」を話すことで、夫婦の関係を強めていくことになります。どうでもいいことというのは、それ単体で話すには実はハードルが高いもの。そこでマッサージをしながら話すのです。お互いにマッサージをやり合うようになれば、どうでもいい会話でも成立し、徐々に日常会話の量も増えていきます。

会話が増えるコミュニケーションの取り方

会話を増やすために夫婦間で行ったほうがいいコミュニケーションは主に4つです。

寝室は一緒に、寝る時間はできる限り合わせる

寝る前に布団に入ってからの会話は結構よいものです。寝る前なので気持ちもリラックスしているので、日常会話がしやすくなります。そのために夫婦の寝室は一緒にしておきましょう。また、できる限り寝るタイミング、そして起きるタイミングは夫婦で合わせておくといいでしょう。

食事はできる限り一緒に食べる

朝でも夜でもいいのですが、食事はできるだけ一緒に食べるようにしましょう。食べるときというのは「幸せ」を感じやすいときです。そのタイミングで会話をしていると、話すこと自体が楽しくなります。夫婦両方がお酒を飲む場合には、一緒に晩酌をしてもいいでしょう。食事、晩酌などを一緒にすることで会話のタイミングを作りましょう。

一緒に何かをする

能動的な行動ではなく、テレビを見るなどでもかまいません。夫婦が一緒に何かをする時間を作りましょう。そこから「共有する情報」が生まれます。2人で何かを共有するとそれが会話のネタになります。土日に一緒に遊びに行ってもいいですし、一緒にスポーツをしてもいいでしょう。一緒にマンガを読むのもアリです。2人で共有できる何かを作っておきましょう。

相手のやっていることに興味を持つ

会話というのは気持ちの伝え合いです。なので、「相手に興味がない」状態ではなかなか成立しません。逆に、相手のやっていることに興味を持って聞くと、それだけで会話が成立しやすくなります。受け身の姿勢で「会話を楽しませてもらいたい」という気持ちでいると、いつまで経っても会話が楽しくなりません。相手のおもしろいと思っていることを自分も楽しんでやるという攻めの姿勢で、相手のことに興味を持っていきましょう。

夫婦間の会話がつまらないときの対処法

会話がつまらない人というのは、オチが作りきれていない人に多く見られます。自分が主体となって話をするときは、オチを作りましょう。話の最後に「結論」「まとめ」を作るとそれがオチになります。

たとえば、日常会話をつらつらとしていても、相手にとってはつまらない内容になるはずですが、最後に「こういうことを学んだ」とか「これが教訓になった」というように、自分が何かを身につけたというような話を付け加えると、それがオチとなります。話にオチがあると、それだけで聞いている側が楽しめます。

聞き手に回るときは、先ほども述べたように「相手の話に興味を持つ」ことが大切です。相手のことをもっと知りたいと思えば、自然に「それもっと教えて!」というように質問もするようになり、会話に深みが増していきます。一度深みのある会話ができると、次回もその延長で話ができるので、どんどんおもしろくなっていくでしょう。

次ページ:会話の機会を増やして、相手に興味を持とう

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