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トレンド専門家 人間関係

「こうしてって言ったよね?(言ってない)」言動が日ごとにちがう「ムラが多い女」

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

オフィス内や仕事の取引で出会ってしまう「なんか苦手な女性」「好きになれない女性」、はっきり言っちゃえば「イヤな女」。彼女たちの「あるある言動」をもとに、なぜこうしたことをするのか、背景にある心理はなにか、ぱぷりこさんに分析・解体してもらいます。

「ムラが多い女」のあるある言動

「やり方はこうしてって言ったでしょ!?(言ってない)」
「もう何度も教えてるのにまだ覚えてないの?(一度も教えていない)」
「Aの仕事よりBのほうをやって」(1時間後)「Aのほう、どれぐらい進んだ?」
「◯◯さんおはよう~(ニコニコ)」1日後は、挨拶を無言スルー。
「Cさんって本当にいい人よねー」(1カ月後)「Cさんって本当にイヤな人よね。前から思ってた」

「ムラが多い女」とは、「言っていることややっていることが、日によってちがう女」です。

彼女たちを四字熟語に例えるとしたら「朝令暮改」。言ったことを「言っていない」、言ってないことを「言った」、やったことを「やってない」、やってないことを「やった」とランダムに言い換えることが特徴です。

よくあるのが、「やり方はこうしてって言ったよね?」と同僚や部下にキレるものの、実は自分が指示をしていなかった、あるいは古いやり方を伝えていて新しいやり方を教えていなかった、というパターンです。また「こっちの仕事を優先させて」と言っておきながら、「あっちの仕事、終わった? え? 終わってない? なんで? 私ちゃんと伝えたよね?」とバッシングしてくるパターンもあります。どちらもあまりにも堂々と「私は言ったのにあなたがまちがえた!」と非難するので、言われた側は「自分がまちがえたんだ」とうっかり記憶を改ざんしてしまいがち。

逆のパターン「発言をなかったことにする」もお得意です。「私がやるって言った? そんなわけない。だって私、別の仕事を担当していたし。ほかの人がやったんじゃない?」と、都合の悪いことやミスについては自身の関与を全否定。追及しようとすると「私の言うことが信じられないの!?」とすぐに機嫌を悪くするため、周囲の人は「触らぬ神に祟りなし」とばかりに「あははーそうですよねーちがいますよねー」と撤退せざるをえません。

このようにムラが多い女は、「昨日と今日では、中の人が別なのかな?」「宇宙人にさらわれて記憶改ざんをされたのかな?」と疑問に思わざるをえないレベルで言動が日によって変わりますが、気分にも激しいムラがあります。

ある日「もう◯◯さん大好きー!」と笑顔でニコニコと近寄ってきてお菓子をくれるなど親密な雰囲気を見せたかと思えば、別の日には「おはようございます」という返事すら無視して、「あんた大嫌い」オーラをばんばん放ってきます。やられた側は「私、なんかしたかな?」「気に入られないことをしたのかな?」と悩むのですが、また次の日にはご機嫌モードになっていたりするので、またしても「?????」と大混乱することに。

ムラが多い女は、なぜこんな言動をする?

なぜムラが多い女は、言動と感情がこれほどまでに激しくゴロゴロと変わるのでしょうか?

それは、彼女たちが「自分を中心」に物事を考えていて、他者にかける迷惑などを一切考慮していないから。かつ、自分で自分の機嫌をとることが下手で、他人を使って回復しようとするから。

彼女たちはもともと「自分>>>>(越えられない壁)>>>>他人」という確固たる信念を持っています。心が温まるキレイな言霊で言えば「自分の感情を大事にする」「自分の感情に素直」なタイプで、「自分の機嫌がいい状態をキープする」ことが至上命題です。

仕事の進捗より、周囲の感情より、自分の機嫌。そのため、機嫌がよくないと、そのほかのすべてを犠牲にして「自分の感情を回復」させようとします。

イヤな記憶(やっていない仕事やミス)は抹消してなかったことにし、憂さ晴らしのために人に当たり散らしたり、思いっきり不機嫌な態度をとって周囲に気をつかわせたりなどして、機嫌を回復させます。

ムラが多い女にとって、周囲の人たちは「自分のご機嫌とり要員」です。「私は機嫌が悪いんです」と態度で示したら、要員たちは、気をつかって優しい言葉をかけてねぎらわなければなりません。これは、小さい子どもが泣いたり不機嫌だったりする様子を見せて、親に機嫌をとってもらおうとするのとまったく同じです。彼女たちは小さいころのやり方をずっと変えずにきています。幼少時代も、学生時代も、成人してからも、自分の機嫌は「他人がとるもの」と信じて疑っていません。

そのため、ムラが多い女は「自分で自分の機嫌をよくするスキル」がまったく発達していません。スキル不足のため他人に頼らざるを得ず、他人に頼るためにスキルが発達しない……というマイナスループにどっぷり浸かっています。

しかし、よくも悪くもこれまでこの方法でなんとかやってこれてしまったため、彼女たちはなんの疑問も抱かず反省もせず、ひたすら他人を使い、仕事の進捗をかき回して、自分の機嫌を回復しようとします。

「本当に言ったことを覚えていないの??」と思うかもしれませんが、彼女たちは「都合の悪い記憶は強く言えば消える」となかば本気で信じているところがあります。強く堂々と言えば、周囲が「そうかもしれないな?」「私が悪いのかな?」と迷ったり、問題が有耶無耶になったりすることを、彼女たちは経験上よーく知っています。だから「とにかく堂々と強く発言」しまくりますし、罪悪感などありません。それどころか、アラサーのころには、本気で「瞬時に記憶を入れ替える体質」になっていきます。

ムラが多い女=機嫌回復のために他人と仕事を利用する女

「ムラが多い女」は、「他人と仕事を利用して、自分の機嫌回復をする女」「自分のマイナス感情を武器に、他人をコントロールする女」です。

「機嫌をよくする」ことが至上命題のわりには自分で回復するスキルが発達しておらず、周囲を巻き込まないと回復できないため、周囲の人間は「あの人に嫌われてる?」と悩んだり、やってもいないミスを「私がまちがえた?」と思って自己評価を下げたり、言うべきことを言えずにストレスが溜まったり、ムラが多い女の機嫌をとるためにリソースが使われて仕事が進まなかったりと、仕事の進捗にダイレクトに支障が出ます。

ムラが多い女が社内や部署内にいたら、どうすればいいのでしょうか?

いちばん大事なのは「彼女たちの機嫌に左右されない」ことです。通常、仲よくしていた人が急に態度を変えたら、「なにか悪いことをしたかな」「なんかまずいことを言ったかな」と考えますが、これは「相手が怒ることには正当な原因がある」「相手が自分に対して態度を変えた」「ならば自分に原因がある」という思考が働くからです。

しかし、ムラが多い女については「相手が怒ることには正当な原因がある」という前提がもうまちがっています。彼女たちの機嫌が悪いのは、「太った」「いつも買っているランチが売り切れていた」「恋人に振られた」「見下していた女友だちが先に結婚した」などといった、仕事にも当たり散らしている同僚にも関係ない理由が大半です。ムラが多い女の機嫌が悪くても「これは彼女の問題であり、私の問題ではない」と結界の呪文をとなえ、彼女たちに割く精神リソースを極限まで減らすことが有効です。

また、「彼女たちのご機嫌とり要員」として利用されないようにすることも大事です。彼女たちにとって「自分のご機嫌とりをしてくれる人」は生命線なので、「ご機嫌とり要員」になりそうな人を見抜いて利用しようとします。気が弱い人、他人の感情に敏感な人、争いが嫌いな人、自己評価が低くすぐに「自分が悪い」と思ってしまう人、自分より立場が弱い人は、彼女たちの格好のエサです。なにかにつけて絡まれる場合、エサ認定されている可能性がありますので、「彼女の機嫌が悪いのは、私の問題ではなく彼女の問題だ」ブロックを発動させましょう。

仕事で「言った」「言ってない」論争で疲弊しないためには、「メールで依頼事項を送ってもらう」「議事録を確認する」「周囲の人に確認する」といった「記憶の改ざん防止」策も必要です。最低限の内容をメールしつつ「詳細は口頭で説明します」とあくまで口頭で言うことにこだわったり、「仕事がやりにくい」「メールだけで仕事を依頼するなんて非人道的」といった不平不満を言ったり、より機嫌が悪くなって周囲に当たり散らしたり、といったリスクはあるものの、振り回されて疲弊するよりはマシです。

それに彼女たちは自分のやり方が通じにくい環境を嫌いますので、うまく周囲をコントロールできないと見切りをつければ、異動したり転職したりする可能性があります。そうなれば圧倒的な世界平和。ラブアンドピース。世はすべて事もなし。

ムラが多い女の「マイナス感情を武器にして他者をコントロールする」性質をよく理解し、マイナス感情を遮断しつつ、コントロールされない環境整備をすることが有効です。

(文:ぱぷりこ、イラスト:黒猫まな子)

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