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肩こり解消のツボは? 効くツボと正しい押し方

木村和夫

ツボ押しによる、肩こりの解消法とは?

肩こりの改善には、ツボを刺激して気の流れを改善することが効果的だとわかりました。では、どこをどうすれば効果的なのか、部位別のツボについて詳しく教えていただきました。

肩こりパソコン

木村:一般的な肩こりの三大原因は、眼精疲労、猫背などの悪い姿勢による疲労、腕の疲労ですから、これらの疲労を改善できれば肩こりは解消されていきます。疲労を改善するには、ツボや経絡の痛みやこりをとっていくことが効果的です。具体的には、ツボを指で軽くさすって血行をよくする、経絡に関係する筋肉をほぐしてあげる、などです。

“肩こりの三大原因”の改善に役立つツボ

「眼精疲労」の改善に役立つツボ

・清明:目頭のやや上にあるツボ。鼻の根元の少し上を指で挟んだ位置。
・太陽:こめかみにあるツボ。まゆげの外側の端と目尻の中央から耳のほうに指1本下がった位置。
・玉沈:後頭部の左右にあるツボ。後頭部中央にある骨のふくらみから左右に指2本分外側あるくぼんでいる位置。

木村:これらのツボに指先を当てて、軽くほぐすようにさすります。太陽と玉沈については、手のひらを当てて軽く円を描くようにさするのも効果的です。このツボをほぐすことで、眼精疲労が改善され目がよく見えるようになるという効果も期待できます。

「悪い姿勢(猫背など)」の改善に役立つツボ

・天柱:後頭部の中央、首との境目にあるくぼみ(盆のくぼみ)から、左右にある太い筋肉を超えたところにあるくぼんだ部分。
・胸鎖乳突筋:耳の下付近から斜め前の鎖骨につながる大きな筋肉。

木村:手のひらを天柱に当てて、胸鎖乳突筋をさすります。首の胸鎖乳突筋に沿って、左右の手を交互に撫でおろしていきます。首の引き締め効果もあります。

「腕の疲労の改善」に役立つツボ

・曲池(きょくち):肘を曲げたときにできる、横じわの外側(親指側)の端にあるツボ。
・腕橈骨筋(わんとうこつきん):人さし指と親指を握った時に肘から手首にかけてふくらむ大きな筋肉。
・指の経絡:指の側面全体。本来は指ごとに経絡の流れが異なりますが、指の側面を爪の生え際から指の付け根まで軽くもんでいきます。

木村:腕の疲労を改善するツボの曲池、腕橈骨筋(わんとうこつきん)、指の経絡をゆるめていきます。パソコンやスマートフォンの使用で親指や人さし指を使うと、連動して動く腕の筋肉も疲労し、その筋肉上にある経絡の流れも悪くなります。この疲労や経絡の滞りを伝える警告として、肩こりが現れます。ですから、腕の経絡の滞りをとるツボや筋肉をゆるめてあげれば、肩こりは自然と改善していくのです。

肩こりに効く「頭のツボ」

木村:頭部にはたくさんのツボがありますので、まんべんなくさするのがお勧めです。両手の指先で髪の毛をかき上げるように、髪の生え際から後頭部に向かってさすります。頭皮を軽くさする程度で強く刺激しないようにしましょう。また、頭部で疲労がたまりやすい場所は、目です。現代生活は読書だけでなくパソコンやモニターを見る機会が多く、眼精疲労を抱えている人がたくさんいます。頭部の経絡はすべて首や肩を経由して流れているので、頭部の疲労が肩や首のこりに直結します。ですから、眼精疲労を改善して頭部の気の流れがよくなると、首や肩のこりも改善していきます。

次ページ:効果的なツボの押し方と注意点

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