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顔のむくみの解消方法と予防方法

松島桃子

顔のむくみに隠れる病気のサイン

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顔のむくみを予防するには、塩分やアルコールの過剰摂取を控え、適度に運動することが大切だとわかりました。しかし、顔のむくみには病気が関係していることもあるようです。顔のむくみが取れないときに考えられる病気の可能性について、松島先生に教えていただきました。

松島:顔のむくみとして現れる病気には、主に以下の2つが考えられます。

腎臓の病気

腎臓は、老廃物を尿として排泄する働きだけでなく、体内の水分量を調節する役割も担っています。例えば、真夏に水分をとっていないとき、尿量は少なくなりますよね。逆に涼しい場所で水分をたくさん摂取すると、トイレが近くなります。なんらかの原因によって腎臓の機能が低下してしまうと、身体の水分調整機能がうまく働かず、むくみとして現れるのです。

甲状腺の病気

甲状腺とは、体の代謝を促すホルモンを産生する小さな臓器で、喉ぼとけの近くにあります。甲状腺の機能が低下すると、身体の代謝が下がって、全身に倦怠感や疲労感が出てきます。甲状腺機能低下症によって生じる症状は多々ありますが、四肢や顔のむくみは典型的な症状です。

このほかにも、むくみをきたす臓器には肝臓や心臓疾患などもあります。顔のむくみは、日常生活の影響で誰でも起こりうることですが、むくみが慢性的・長期的に続いている場合、または、むくみ以外の症状(体重増加、食欲不振など)を伴う場合は、一度病院を受診してみてください。

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