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「媚を売る女」はなぜ嫌われる?

ぱぷりこ(恋愛コラムニスト)

「媚を売る女」に苦手意識を感じたら

媚びる女に苦手意識を感じたり、嫌悪感を抱く人は、「媚びる女」が自分とちがいすぎてわからないからだと思われます。媚びる女の心理を知り、自分がなぜ苦手意識を抱くのかを知ることが大事です。

媚びる女性の心理とは?

媚びようとする女性の心理は、いくつかのパターンがあります。

燃え盛る野心がある☆

手っ取り早く評価をガンガン上げ、より高いポジションと年収を得ようとして戦略的に媚びるタイプです。媚びることで影響力を持つ人の印象を強め、覚えてもらうことで、チャンスや評価を得ることが目的です。戦略的に媚びることを意識しているため、周囲の反感を買うタイプもいれば、周囲の反感を買わないように目配りをしながら上手に媚びるタイプもいます。非常に戦略性が高いため、すぐに台頭してくるので、見分けがつきやすいです。嫉妬したり反感を覚えたりする人はもちろんいますが、評価や成果を出すうちにだんだん皆の評価もプラスに変わっていきやすいです。

選民意識・階級意識が強い

「自分にメリットがある人間の好感度は上げるけど、メリットがない人間は無視する」という、選民意識が強いタイプです。このタイプはだいたいコンプレックスがあり、いま自分がいるグループを見下しています。グループや階級移動をしたいがために、露骨に相手によって態度を変えます。媚びる対象以外の人を見下しているため、非常に反感を買いやすく、媚びていた人がいなくなると立場を失いやすいタイプです。

かわいがられて女としての自信を得たい

「男性に女性としてかわいがられることで、女性としての自信を得たい」タイプです。媚びる相手は、年上の男性や上司など「男性」に相手を限定しています。野心というよりは、自分の存在価値に重点を置いており、「年上の男性に目をかけられること」が自身の価値を高めると信じています。女性や同世代の男性と態度を変えるため、反感を買いやすいです。しかし、「年上の男性に好かれる」ことにのみ価値を見出しているので、「なんか嫉妬されてる」「同世代はつまんない」で済ませます。「私よくかわいがられるから」「すぐその気にさせてしまうんだよね」など自慢するので、わりと見分けやすいです。

人類全般に好かれたい・人に嫌われるのが怖い

「人に好かれること」そのものを目的にしているタイプです。「かわいがられたい女」が「年上の男性」限定なのに対して、こちらは「人類全般」が対象です。人に好かれるメリットを享受したい人もいれば、人に好かれることが自信の源になっている人、自信がないゆえに「人に好かれないと生き延びられない」と考えている人、「人から嫌われること」がとても怖い人、さまざまいます。好感度を上げる言動を全方位にしていることが多いため、ほかのタイプに比べると、反感を買いにくい傾向があります。

いくつかタイプはあるものの、それぞれに「目指す目的」があり、その目標を達成するため「他者の好感度」を必要としている点は同じです。「媚びる」ことはあくまで手段です。

媚びる女にイライラしたらすること

媚を売る女性にイライラすることがあった場合、どう対処すればいいのでしょうか。

まず念頭に置いておいてほしいのが、「他人は変えられない」という事実です。他人は他人のルールと目的をもって生きています。自分の信条とちがっていても、変えさせることはできません。もう一度言いますが、他人は変えられません。なので、イライラを軽減したいなら、他人ではなく、自分を変えたほうが手っ取り早いです。

まずやってほしいのが、イライラする相手がどのタイプかを観察することです。人間は、理解できないものに恐怖を抱き、不信感を抱きます。そのため、媚びる人が何を目的としているのか、観察して、「もしかしたらこういう人なのかもしれない」と仮説を立てましょう。仮説を立てるだけで、相手を冷静に見ることができ、「自分と相手はちがうんだ」と理解すれば、イライラは軽減されます。

次に、自分がなぜイライラするのかを考えます。イライラする背景には、さまざまな感情があります。たとえば、下記のようなものです。

・うらやましい。自分も好かれたい
・より自分を評価してほしい
・自分が狙っていた仕事やポジションを、先に越されて悔しい
・実力がないと見下していた人間が評価されて、予想と外れて腹が立つ
・まねしたいが、自分にはできないから腹が立つ
・実力主義だと信じてきたのに、そうでないことに腹が立つ

自分を見つめ、自分がどうしたいのかを考えたら、今度は自分の理想を実現するために行動しましょう。人に認められたいならもっとがんばる、あるいは人とのコミュニケーションを増やす、などの方法があります。特定の人に露骨に態度を変えるから「媚びる」と見なされるのであり、わけへだてなく好感度を上げる方法を取ればそこまで問題ではありません。

また「実力主義だと思っていたから腹が立つ」という場合、もっと社会の複雑さを知ることも大事です。上述したとおり、実力主義はテストの点数など評価方法が限定されている場合には有効ですが、就職や仕事では、実力以外のものも含めて評価されます。この事実を受け止めるかどうかは人によりますが、自分の価値観と現実に認知不協和が起きるなら、そのギャップを知ることで、今後どうしていきたいかを決めればいいでしょう。

「自分はなぜイライラするのか、自分はどういう理想を抱いているか」を考えるようになると、忙しいので、他人のことはだんだん気にならなくなってきます。

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