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専門家 女性の身体

医師に聞く! 婦人科検診って何するの?【乳がん検診編】

阿保義久

乳がん検診の種類

●触診

現在の乳がん検診では、マンモグラフィーやエコーといったモダリティ(医療現場で使用される各種検査装置)を使うので、よほどのこと(自覚症状がある/しこりがあるなど)がない限り、触診を詳細に行うことはありません。ただ、乳がん検診において、乳腺に硬いしこりができていないかどうかは重要なポイントです。悪性度を評価するために、しこりに弾性や可動性があるか、医師が局所を直接触ってチェックすることがあります。

なお、乳がんは体表(カラダの表面)にできる病変なので、触診は軽視することのできない、重要な検診のひとつだと言えます。

●マンモグラフィー

マンモグラフィーではX線で乳腺を撮影し、異常がないかを確認します。ここでは乳腺専用の特殊なレントゲン機器を使用。検査機器のプレートの上に、立ったまま乳房を挟み込むような形で置き、乳房をタテ・ヨコ・ナナメなどの方向にグッと圧迫しながら乳腺を引き伸ばした状態で撮影をします。検査時間が短いことが特徴で、5~10分での検査が可能です。

昔のマンモグラフィーの検査は「痛い」というイメージがありましたが、現在では弱い圧迫でも検査ができるように改良されています。痛みがゼロというわけにはいきませんが、「痛すぎる」と感じることはないでしょう。痛みを感じた場合は無理せず、医師に「痛い」と伝えるようにしてくださいね。

また、どの検診にも言えることではありますが、検査結果は100%正しいわけではありません。特に若年層は乳腺量が多いため、X線写真でその部分が白く映ってしまい、がんが見つかりにくいという欠点もあります。したがって、乳がんが比較的若くから発症する可能性があるということを考えると、マンモグラフィー単体の検査では不十分だと言えるかもしれません。最近ではマンモグラフィーと次に紹介するエコーのそれぞれの特性を活かし、2つの検診を併せて行ったほうが検査の精度は高くなるのではないかと言われています。

●エコー

エコー検査は、ライトを落とした部屋でベッドに仰向けになって受けます。音響(エコー)がしっかり乳腺内部に届くように局所にゼリーを塗布し、その上から6センチほどの端子を滑らせていきます。この検査で痛みを伴うことなどはまずないでしょう。

現在のエコー機器では、2~3ミリといった非常に小さい腫瘍まで発見することが可能になっています。エコーは、乳腺量の多い若年層でも検出能力が高く、“何か異変があるかどうか”を見つけるという意味では、ものすごくいい検査だと言えます。ただ、マンモグラフィーに比べ、15分~30分ほどの検査時間がかかることも。

マンモグラフィーの場合はX線被曝のリスクがある一方、エコーは被曝のリスクがないため、妊娠中の女性でも受診することが可能です。

●RNA検査

まだ標準化されている検査ではありませんが、次世代の検査として、非常に期待されているのが「RNA検査」です。これは、血液検査によって調べることができるため、カラダへの負担が少ないことが利点。がんを発症した際、血液中にRNAというものが漏出されることがわかっており、このRNAはがんの種類によって異なっています。そのRNAを調べて、乳がんを発症していないか、またそのリスクが高まっていないかを確認することができます。ただ、RNA検査だけで乳がんを発症しているかどうかの白黒をはっきりつけるには、さらなる研究が必要なため、“今後期待されている検査”として覚えておいてください。

さきほども述べたとおり、すべての検査において“100%”ということはありえません。さまざまな検査を併せて受診することによって、「確定診断(※)」に近づくと言えるでしょう。

(※)……なんの病気であるかを、はっきり確定する診断のこと。

検診終了後

医療機関によって異なる部分もありますが、検診後、お伝えできる結果に関してはその場で説明をします。そのほか、詳細な検診結果については、改めて受診日を設け、口頭でくわしく説明を行う医療機関がほとんどでしょう。

乳がん発症率は増加傾向にありますが、早期発見できれば“死に直結するがんではない”ということもたしかです。したがって、落ち着いた気持ちで「乳がん検診を受け入れる」ということが重要なのではないでしょうか。20代半ば~30代になったらぜひ検診を意識してもらいたいですね。

まとめ

若年層のあいだでも発症する可能性があるという乳がん。とはいえ、早期発見により根治できる疾患であるため、定期的な検診を行っていくことはとても重要だと言えそうです。みなさんもこれを機に、乳がん検診で「自身のカラダを守る準備」ができるといいですね。

(取材協力:阿保義久、文:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.19)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

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