パパも乗りたくなるママチャリ!? 坂道ス~イスイな「電動アシスト自転車」新発売
子どもの保育園・幼稚園への送迎や、子どもを乗せての買い物など、「電動アシスト自転車」は育児中のママの強い味方。これまでも「アンジェリーノ」「ビッケツー」「ハイディツー」といった子ども乗せ用の電動アシスト自転車を発売してきたブリヂストンサイクルから、9月に「デュアルドライブ」を搭載した子乗せ電動アシスト自転車「bikke GRI(ビッケグリ)」が発売されます。先日、同製品の発表会が開催されたので、さっそくチェックしに行ってきました。
タイヤの大きさが前後でちがう?
発表会の会場は、東京都渋谷区の外苑前。会場に入ると、まず最初に目に飛び込んできたのは、オレンジ色の鮮やかな車体。引き寄せられるように近づくと、あれ? タイヤの大きさが前後でちがうことに気づきます。
「そうなんです。前輪は24インチ、後輪は20インチでタイヤサイズが異なるんですよ」と語るのは、ブリヂストンサイクル・マーケティング部の佐藤寿一さん。リアチャイルドシートへの子どもの乗せ降ろしがラクなように、後輪は20インチを採用しているそう。確かに後輪のタイヤが大きいと、子どもの乗せ降ろしは大変なので、床に近い高さは大助かり。では前輪を24インチにしたのは何か理由があるのでしょうか?
「はい。タイヤを大きくすることで、直進の安定性がアップします」と佐藤さん。また、段差を乗り越えるときのショックも少なくなるとのこと。しかし何よりも重視した点について佐藤さんは、「今は、パパとママは共用で電動アシスト自転車に乗る機会が多いんです。そこで、パパが乗りたくなるような機能・デザインを多く盛り込みました」と教えてくれました。
「イクメン」という言葉もあるように、最近は育児に積極的に参加するパパが増えています。ママに代わって朝の幼稚園・保育園への送迎を行ったり、子どもを自転車の後ろに乗せて、公園に遊びに連れて行ったり……。そんなときに、いかにもママ仕様の自転車に乗るのは、「恥ずかしいな」と感じているパパも多いはず。
特にタイヤサイズが小さいと、男性が乗ったときにアンバランスに見えがち。でも前輪のタイヤサイズが24インチもあるビッケグリならば、パパが乗っても、とてもスマート! 車体のナチュラルなカラーリングと合わせて、カッコよく決まります。
上り坂でもスイスイ! 両輪駆動の「デュアルドライブ」
さて、それでは実際にビッケグリに乗ってみましょう。走るのは、外苑西通り。勾配は約4%で、なだらかな上り坂ですが、重い荷物や子どもを乗せて長距離運転すると、ふつうの自転車であればかなり疲れそうです。でもビッケグリならこぎはじめも安定。坂道で心配なふらつきもありません。
坂道の途中には信号もあるので、いったんストップ。青信号に変わったので再スタートしましたが、まるで後ろから押してくれているかのようにスーッと登っていきます。立ちこぎはもちろん、足に必要以上の力を入れることもなし。パワーがあるので、子どもを乗せての買い物も大丈夫そうです。
続いて下り道です。子どもを乗せての下り道はスピードが出て、怖い思いをした人も少なくないはず。とはいえスピードを抑えるために、ブレーキを握りっぱなしにするとハンドル操作がいまいちうまくいかない時もありますよね。その点、ビッケグリはレバーを強く握らなくてもラクに減速できるので安心です。
坂道でもスイスイ上り、ふらつきが少ない仕組みについて「前輪にモーター、後輪にベルトドライブの両輪駆動であるため、運転が苦手な女性でもパワフルに走行できます。」と佐藤さん。独自に開発したという「デュアルドライブ」を搭載しているおかげで、子どもを前後に1人ずつ乗せても、坂道をラクに登れるとのことです。
その他にも、子どもを乗せたままでも、角の部分を軽く踏むだけでスタンドが立てられる「スーパーラクラクワイドスタンド」など、ママにうれしい機能がいっぱい。また、ビッケグリはベルトドライブを採用しているので、注油の必要もなく、走行中、チェーンオイルで手や服にオイルの汚れがつく心配もありません。
パーツを組み合わせてオリジナルコーディネート
車体のカラーは、定番カラーのホワイトとダークグレーに加えて、森林・海・大地といった「自然」をテーマにし たアクティブなカラー3 色を加えた計 5 色。チャイルドシートやグリップ、サドルといったパーツも豊富に色を取りそろえているので、車体カラーに合わせて自由にコーディネートできます。これならスーパーや幼稚園の駐輪場でも、自分の自転車をすぐに見つけられそうですね。
「ビッケグリ」は、全国で9 月下旬に発売予定。標準現金販売価格は、13万3,800円(税別) です。
(取材・文/フォルサ 松原圭子)
※この記事は2016年07月25日に公開されたものです