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コラム デート・カップル

【妖怪女ウォッチ】File12: ただしイケメンに限るオクテ女子

ぱぷりこ

「自分は普通の常識人」それは認知の歪みです! 私も妖怪、あなたも妖怪、みんな妖怪。分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。

分析妖怪ぱぷりこが、恋するアラサー女子の中に潜む「妖怪女」の特徴、思考回路、進化予想、お祓い方法を解説します。楽しくウォッチして、必要ならば供養しましょう。今回はほとんど男性との接点がないゆえにイケメンしか受け付けない「ただしイケメンに限るオクテ女子」が登場です。

■「ただしイケメンに限るオクテ女子」の基本スペック

●分類群

オクテ目 ミーハー科

●危険度

★★☆☆☆

●特技

特技:数回のデートでいつも終わってしまう、ノンイケメンの足切り(自覚なし)、根深い「ときめき」「本当の恋愛」信仰(自覚なし)

●生息地

保育士や看護師、歯科助手など、女性が多い職場、あるいは全業種のバックオフィス(接客や数字の追求をしない職種)に分布。

●生息地における遭遇率

10~20%

●特性

・少女漫画・ロマンティック・純愛が好き
・本当に好きな人と付き合いたい&結婚したい
・「とりあえず付き合う」人の気持ちがわからない
・潔癖症。家庭の教育などにより、性的なものへの興味を抑圧する傾向
・用心深く「とりあえず」「適当に」という言葉が肌に合わない
・女子校、女子大などに進学し、知り合いは圧倒的に女性が多い
・異性の友人がほとんどいない、もしくはゼロ
・ときめくのはわかりやすく「モテるイケメン」タイプ
・あまり社交的ではなく、対人関係をあまり必要としない仕事を選んでいる
・職場であまり同世代の異性と知り合う機会、一緒に仕事をする機会がない
・数年単位で恋人がいない。あるいは年齢=彼氏なし
・外見や「女らしさ」への隠れたコンプレックスがある

■詳しい生態

「ただしイケメンに限るモテ女子」(第10回)と似ていながら対極に位置するのが「ただしイケメンに限るオクテ女子」。モテるイケメンを好む点は同じですが、一緒なのはそこだけ。ただしイケメンに限るモテ女子が「あらゆる男性を見すぎてイケメンしか受け付けない」のに対し、ただしイケメンに限るオクテ女子は「ほとんど男性との接点がないゆえにイケメンしか受け付けない」のが特徴です。

ただしイケメンに限るオクテ女子は、恋活や婚活、合コンで出会う男性たちをとにかく「顔が無理」と言って足切りします。それは何も「私ほどの美人ならイケメンじゃないと釣り合わない」「遺伝子を残すなら外見重視☆」という強気の理由からではありません。むしろ彼女たちの多くは容姿が並みで、本人たちもそのことを自覚しています。

ただ、イケメンでわかりやすくモテるタイプじゃないと「ときめかない」「異性として見られない」というのです。

なぜこうなってしまうのか? それは「生身の男性を知らない」「男性と会話する経験の圧倒的不足」が原因です。

これには、彼女たちの生息する環境が大きく影響しています。学生時代や職場には女性が多く、男性がいたとしてもだいたいが10歳以上年上だったり既婚者ばかりのため、恋愛対象となる「同世代で未婚の男性」との接触する機会があまりありません。仕事は特定の人とやりとりするバックオフィス系の仕事が多く、友人も女性ばかりで親しい異性の友人がいません。つまり圧倒的に「いろいろなタイプの男性を見る機会」が少ないです。

そのため、彼女たちにとって男性は、ザシキワラシ以上ネッシー未満の「ファンタジー」生物です。日常生活で接触する機会がないので、必然的に「男性像」は漫画・映画などのコンテンツがベースになり、現実の男性とは乖離しています。

10代の頃は誰もが「話に聞いていた素晴らしい恋愛・自分だけを愛して顎クイ壁ドンしてくれるイケメンの王子様」を夢想し、憧れを抱いています。そして生身の男性と接触して恋人関係になることによって、このふわっとしたドリームは打ち砕かれ、上書きされ、「現実は夢のようにキレイにはいかない」と認識をより現実に近い方へ修正させていきます。

しかし、ただしイケメンに限るオクテ女子は、「現実を知る」ステージを10代~20代で逃しているため、夢を温存したままアラサーに突入しています。彼女たちが恋愛へ積極的になっていない時は特に問題は起きないのですが、「恋人が欲しい」「結婚したい」と言い出して恋活・婚活をし始めると、「ただしイケメンに限る病」が火を噴きます。

「ただしイケメンに限る病」が発動すると、彼女たちの望みである「恋人が欲しい」「結婚したい」は実現がとても難しくなります。理由はシンプルで「需要と供給のミスマッチ」です。

彼女たちが好きになるのは「イケメンで女扱いがうまい、分かりやすいモテ男」ばかりですが、彼女たちは「普通の容姿&奥手&受け身」のためほかの女性との差別化戦略がとれず、よりどりみどりのモテ男たちからはまず選ばれません。漫画ではこういう女性でもイケメンモテ男に選ばれますが、現実は非情です。はっきり現場からお伝えしておきますが、現実ではまず無理です。

彼女たちも言い寄られることはあるのですが、自分に寄ってくるタイプは「非モテっぽい」「なんか違う」「ときめかない」と断ります。良くも悪くも真面目で「とりあえず付き合う」というお試しマインドがなく、「本当に好きな人と付き合いたい、結婚したい」と思っているため、ひたすら「好きになれない」という理由で「顔で足切り」を続けます。

そのため、婚活は難航し、恋愛経験を積まないまま年だけを取り続けます。長引くほど「もうこの歳なんだしテキトーな人を選ぶわけにはいかない」とさらにハードルを上げるため、さらにノンイケメンを切る……という悪循環にはまります。

■見つけ方

「ただしイケメンに限るオクテ女子」は、周囲に迷惑をかけることを恐れ、人と距離を置くタイプのため、職場や友人にいたとしても危険はほとんどありません。

見つけ方は「真面目、堅実、中途半端なことが嫌い、潔癖」というキーワードが当てはまり、婚活を始めたけれど「自分が好きなタイプには好かれず、自分が好きになれないタイプに好かれる」という悩みを抱えている人は、「ただしイケメンに限るオクテ女子」の可能性があります。

その中でも恋愛経験がほとんどなく、自分の好みがわかっていないにもかかわらず、「なんか違うと思って」「ときめかない」「顔が好みじゃない」と言ってデートを2~3回で足切りする人だと、ぐっと可能性は高まります。

彼女たちに「じゃあどういう人がタイプなの?」と聞くと「よくわからないけどなんか違う」という曖昧模糊とした答えが返ってきます。その場合、これまでときめいた人はどういう人かを聞き込みましょう。「女の子扱いしてくれる人」「女扱いがうまい人」「イケメン」といった分かりやすいモテ男である場合、「ただしイケメンに限るオクテ女子」です。

■妖怪化を予防する方法

「ただしイケメンに限るオクテ女子」に進化するのは、「好みじゃない異性は即足切り」する悪癖のためです。この癖の原因は、恋愛経験のなさ、潔癖で失敗を恐れる性格、生身で現実の男性とろくにコミュニケーションをしていない、という理由により起こります。

予防方法は2つ。まず「顔が好きじゃない、なんかときめかない」といってすぐに男性を足切りせず、さまざまなタイプの男性とコミュニケーション経験を積んで情報を集め、自分の中の「ファンタジー男性像」をより現実に近づけることです。

「ただしイケメンに限るオクテ女子」は、「親しい男性=恋愛対象」という思い込みがあるため、恋愛対象になれなさそうな男性はすぐに足切りします。しかし、「恋人じゃないけど仲がいい異性の友達」を持つ人たちはいくらでもいます。

まずは「男だ! 恋愛対象になる? ならない?」判定するのではなく、「人間として付き合えるタイプか」「人間として尊敬できるか、興味を持てるか、友好関係を築けるか」で判断すると、「即足切り」という悪癖を和らげることができます。

もう1つの予防方法は「自分は恋愛初心者だから顔でしか判断できないんだ」と、自分のスキル不足を自覚することです。彼女たちは「ときめける人が少ないのは世界のせい」「いつかときめく人が現れる」と、自分の問題を疑わず王子様を待つ傾向にありますが、勘違いです。他の人が若いうちに経験済みの「顔でしか判断できない」という初心者ステージにアラサーでようやくたどり着き、立ち止まり続けているだけです。

最初は誰でも、顔で異性を選びます。数々の統計学・心理学の調査が証明しているとおり、人間はイケメン・美人を好みます。ですが人は恋に落ちることで「イケメンだけどどうしようもない遊び人がいる」「顔が好みでも価値観が合わない人がいる」という苦い現実を知り、「顔」「スペック」以外の指標を持つようになります。

なのでなるべく早く、現実の男性と向き合うように意識することが有効です。アラサーで結婚を焦っていると「早くときめく人を見つけなきゃ」と足切りを加速させがちですが、逆効果です。「なぜ自分が好きなタイプには好かれないのか?」という根本の問題を見つめて内省することが、結局は早道となります。

(文:ぱぷりこ イラスト:ほそえあみ/OFFICE-SANGA)

★次回は7月28日(木)逢魔時※17時に更新予定です。お楽しみに!

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