【入社1年目の教科書 Part2】真のワークライフバランスとは?
今回は「真のワークライフバランス」について、『図解&事例で学ぶ 入社1年目の教科書』の監修者で、『プロフェッショナルサラリーマン』著者の俣野成敏さんに解説していただきました。
「ワークライフバランス」という考え方が広がったのは、バブル崩壊後です。2007 年には内閣府が「仕事と生活の調和(ワークライフバランス)憲章」を発表し、推奨しました。その背景はいくつかあります。
一つ目は、働き過ぎで過労死する人が続出したこと。バブルの頃までは「24 時間働けますか?」というCMが大ヒットするくらいに、ブラック企業顔負けの働き方が美徳とされていました。
二つ目は、少子高齢化の進展。雇用機会均等法や共稼ぎの増加によって仕事に忙しい女性が増え、少子化が加速されました。
そして三つ目が、終身雇用の崩壊や平均寿命の延び。会社がつぶれても、定年後も仕事をキープできる人間でいるためには、学校などに通って定期的に知識やスキルをブラッシュアップする必要がでてきました。
このように、そもそもは「休息」「家庭生活」「勉強」などに充てる時間を確保することが目的でしたが、現在は「遊びや趣味とのバランス」と考える人が増えてきたようです。何をもって「仕事と生活との調和」と考えるかは個人の自由ですが、遊びを奨励しているわけではないことは心の片隅に置いておきたいものです。
●『図解&事例で学ぶ 入社1年目の教科書』
監修/俣野成敏 著/カデナクリエイト マイナビ出版
https://book.mynavi.jp/ec/products/detail/id=52351
※この記事は2016年06月14日に公開されたものです