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【マネーレッスン】貯蓄型保険って銀行預金よりお得なの? 選び方は?

ヨダヒロコ/六識

風呂内 亜矢

将来を考えるとき、お金の悩みはついてまわるもの。結婚・出産、転職など、ライフイベントによってマネープランの見直しは必須。だけど、何から手をつければいいのかわからない! そんな働く女子のお悩みを、FP風呂内亜矢先生に相談。知っておきたいお金のキホンや無理なく実践できるテクニックをマスターして♪

今回のお悩み

今回の相談者:財テク初心者さん

「結婚を考えており、貯蓄をがんばっています。現在180万円ほど貯蓄ができていますが、そこから増やしていく方法がわかりません。投資などもしてみたいのですが、仕事の都合上、株式投資ができません。そのため、保険での資産運用を考えているのですが、どんなものを選べばいいのでしょうか。また私でもできる投資や、20代からの適切な資産運用法を教えていただきたいです」

株式投資が禁止の職種の場合に資産運用する方法

編集部 財テク初心者さんは今後積極的に資産運用をしたいと考えています。しかし勤務先では株式投資が禁止されているようです。株式以外に資産運用できる方法があれば、教えてください。

風呂内亜矢(以下、風呂内) オーソドックスな資産運用としては、「個人向け国債」があります。また、株式投資はNGでも、長期で持つ「投資信託」なら問題ないという会社は多いですよ。実は、投資はダメだと言われていても、何カ月以内に売り買いしなければOKなど、制限がかかっているだけという場合も。ですから、会社のルールによっては、株も買える可能性はあります。そのあたりは、勤務先に確認をしてみてください。

特定の銘柄を買うわけではないという意味では、「外貨預金」や、ちょっとギャンブル性が強いですが「FX」なども大丈夫なことが多いですね。あとは、今よりも将来的に利殖を考えたいということであれば、「不動産投資」という方法もあります。いずれにしても、投資をする際は、事前にしっかり勉強をして、適切な運用を心がけてください。

編集部 株式投資以外にも、資産運用の選択肢はけっこうあるんですね。

●株式投資以外の資産運用方法

・個人向け国債
・投資信託
・外貨預金
・FX
・不動産投資
・保険

資産運用できる保険って?

編集部 財テク初心者さんは、保険での資産運用を検討しているようですが、そもそも保険で資産運用はできるのでしょうか?

風呂内 はい、できます。保険会社のWEBサイト上で、株に何割、債権に何割といったように比率を自分で決められるファンド型の保険商品もあります。それらはまさに資産運用をしている感じになります。

今はマイナス金利の影響もあって、正直なところ利回りのいい保険はないのですが、それでも普通預金よりは少し色がつくものもないわけではありません。入る年齢や期間によっては検討する余地があると思います。

編集部 そうなんですね。ちなみに、資産運用の側面もある保険商品にはどんなものがありますか?

風呂内 貯蓄型保険と呼ばれるものが該当します。貯蓄目的で入る人が多いのは、「個人年金保険」「養老保険」「終身保険」「学資保険」の4つですね。

編集部 それぞれどんな保険なのですか?

風呂内 「個人年金保険」は、その名の通り、保険料を積み立てることで将来年金を受け取れる保険です。「養老保険」と「終身保険」は生命保険の一種で、満期まで保有すると支払保険料分の返戻金が受け取ることができる設計のものも多いです。この2つの違いは、保障期間。養老保険は10年、20年、30年など保障期間が定められていて、満期になると保険金額と同等の金額が受け取れます。一方、終身保険は、自分が死ぬまで保障が続きます。保障の色が濃いのは終身保険の方ですね。「学資保険」は、子どもの教育のために加入する保険で、あらかじめ設定した時期に給付金として保険金を受け取ることができます

編集部 なるほど。保険での資産運用にもいろいろと種類があるんですね。

●貯蓄型保険の種類

個人年金保険

保険料を積み立てることで将来年金を受け取れる保険。

養老保険

貯蓄に少しだけ保障が付いている生命保険の一種。10年、20年、30年など保障期間が定められていて、満期になると保険金額と同等の金額が受け取れる。

終身保険

自分が死ぬまで保障が続く。満期まで続けると支払保険料分程度の解約返戻期が戻ることが多い。

学資保険

子どもの教育のために加入する保険で、あらかじめ設定した時期に給付金として保険金を受け取ることができる。

次ページ>貯蓄型保険のメリットデメリット

★財テク初心者さんプロフィール

株式投資が禁止されている企業で、秘書・アシスタント職として働く、社会人2年目の23歳。神奈川県在住で、親と同居している。手取り年収約296万円、手取り月収約18万円。給料日に毎月3万円を自動振り込みしているほか、月末にあまった金額を貯蓄に回している。あまりお金を使わないため、最終的に月平均9万1,000円ほどを貯蓄できており、現在の自分名義の貯蓄額は、約180万円。また毎日お弁当を作ったり、お菓子も月に1度だけ薬局などで大袋のものを2、3個買うなどして、節約も心がけている。現在、4年~5年ほど付き合っている彼がいて、2~3年以内に結婚したいと思っている。

(ヨダヒロコ/六識)

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