アンチエイジング効果も……ビタミンCに注目! 美容外科医が教える紫外線対策
紫外線が本格的に気になる季節になりました。日焼け止めを塗って紫外線対策をしている人も多いのではないでしょうか。そこで、身近な食べ物や成分を取り入れることでできる紫外線対策として注目したいのが「ビタミンC」です。「ビタミンCはシミやシワ、くすみの予防改善も期待できるほか、紫外線などで生まれる活性酸素を除去して肌の老化を遅らせるアンチエイジング作用も期待できます」と話す美容外科クリニック「松倉HEBE DAIKANYAMA」の草野貴子院長に、紫外線とビタミンCの関係や、「光老化」と呼ばれる老化のメカニズムについて話を聞きました。
紫外線が肌に及ぼすメカニズム
--そもそも紫外線が「肌に悪い」というのはどういうメカニズムなのでしょうか。
草野院長 紫外線は「UV-A」「UV-B」「UV-C」の3種類に分けられます。「UV-C」はオゾン層に吸収され地球には届かないので、私たちに与える影響はありません。注意が必要なのは「UV-A」と「UV-B」です。「UV-A」は肌の真皮層に到達し、コラーゲンを破壊するのでシワやたるみの原因になります。ガラスを通過するため室内でもケアが必要です。「UV-B」は肌の表皮に影響がある紫外線で、メラニンの生成を活発にして炎症を起こすためシミやくすみの原因になります。
肌が老化する原因としては、上記に挙げた紫外線のほか、乾燥、加齢、生活環境、栄養不足、ストレスなどが挙げられますが、特に紫外線による肌ダメージを「光老化」といい、肌の老化の約90%が「光老化」といわれています。
日焼け止めの正しい塗り方
--紫外線に対する対策=老化が進行するスピードを遅らせる対策(アンチエイジング)ということですね。日焼け止めを肌に塗ることが大事になってくると思うのですが、正しい塗り方を教えてください。
草野院長 日焼け止めはローションタイプやクリームタイプの日焼け止めをムラなく塗りましょう。スプレータイプの日焼け止めも発売されていますが、いきなり肌につけるとムラになりやすいので、朝塗った日焼け止めの上から重ねて使うのがよいでしょう。塗る量もベタベタするくらいつけてオッケーです。きちんと肌を覆える量の1.5倍の量が目安です。