【恋愛相談バー】結婚前提で付き合って半年、プロポーズはいつ?
都内某所にひっそりとたたずむ「マコトねえさんの恋愛相談バー」。ここには毎夜、“恋に悩める子羊”が来店し、店主であるマコトねえさんから「愛のカクテル」なるアドバイスをいただく。さぁ今宵はどんな子羊が来店するのかしら……?
今宵のご相談
ご相談者:ゆみこさん(33歳・会社員)
居住スタイル:家族と同居
恋愛スタイル:受け身
結婚願望:今すぐにでも結婚したい
相手:
44歳(正社員/電機関係)
居住スタイル:家族と同居
出会いの経緯
婚活パーティーで知り合い、結婚を前提に付き合って半年がたとうとしています。交際歴
約半年ご相談
彼がプロポーズしてくれません。婚活パーティーで知り合って半年で、だいぶお互いのことを理解しています。「じゃあ自分で言えばいいじゃないか」と思われるかもしれませんが、やっぱりこういうことは男性から直接聞きたいという気持ちもあります。自分が33歳という年齢もあり、とても焦っています。どうすればいいでしょうか? 向こうがプロポーズする気になるような演出とかをするべきでしょうか?マコトねえさんからのアドバイス
●自分の気持ちにうそをつきながらの逆プロポーズって、楽しくないでしょ?
つきあって半年くらいで、「だいぶお互いのことを理解している」と言えるくらいの関係になったわけだから、とてもすてきな出会いだったのね。おめでとう。
アタシはゲイで、婚活パーティーと呼ばれるようなものに参加したことがないから、想像で話すしかないんだけど……。彼も44歳だし、「できることなら早く決めたい」と思っているんじゃない? その年齢で婚活パーティーに参加するオトコが「まだまだ遊んでいたい」とは思っていないだろうし。「オレの年で一番遊べるのは、婚活パーティー的な場所。向こうも焦ってるから、入れ食い状態♪」みたいに考えているクズは、さすがに少数派だと思いたいわ。まあ、半年ちゃんとつきあえているなら、アタシのこの心配は杞憂でしょうしね。
あなたもあなたで、「プロポーズは男性からしてほしい」と思っているなら、あまり直接的にせっつくような動きは見せないほうがいいかもね。「駆け引き」の問題以上に、「あなたが心地よさを感じなくなってしまう」って問題になってきちゃうから。
ただ、「せっつく」のではなく「グイグイ来させる」ための秘訣(ひけつ)なら、アタシなりの技はあるかな。それは、「外堀を埋める」というもの。
彼は44歳でご家族と同居しているのね。あなたが、これを「独り立ちできてない、マザコン気質」と見ているのなら、最初から彼とはつきあっていないはず。あなたは彼のことを「家族も大事にしている人」と見ているのよね? だとしたら、埋めるべきなのは「彼の友達」でも「同僚」でもなく、「彼の家族」の外堀ね。
●「彼の外堀=ご家族」への、気持ちの贈り方って?
「外堀を埋める」とは、どんな行動か。「彼にナイショで彼のご両親に会って、結婚の了承をもらっておく」みたいなことではないの。これをやっちゃうと、むしろ彼の気持ちが離れていく可能性のほうが大きくなるからね。
アタシはこれまでの人生で、永続的なパートナーシップを築きたいと望んだことはないのだけれど、相手が急にグイグイ来たことはあります。それは必ず、アタシのこんなアクションがきっかけになっているのよ。
「デート中、わずかな時間でいいから、彼よりも彼のご家族のことを考えて行動する」
例えば、ふたりでドライブとか小旅行に行った先で、おいしそうなお菓子とか、わりと日持ちしそうな海産物を見つけたら、「ご両親にも食べてもらおうよ」と自分のお財布で買って、彼に渡したり。
最近では、40代のすごくしっかりしたオトコ友達(ざっくり言うなら、お金持ちで独身)の部屋で夕食を作ったとき、炊き上がったばかりのご飯を小さな器によそって、「これ、先にご仏前にお供えしましょう。『一番ご飯』は仏様に。なんか『一番風呂』みたいな響きだけどね」と、笑いながら彼に渡したり……。
上のふたつは、別に計算でやったことではなく、単純に、「その場にいない人にも、おすそわけ。亡くなった人には、優先的に」という、わが家のしきたりに従っただけなの。でも、結果として相手の「グイグイ度」は急激に上がったわ。だからこれは「アタシなりの技」というよりも、「彼との時間の中で発見した、意外なツボ」と言うべきかもね。
彼をすっ飛ばしてあちらのご家族とダイレクトに交流を持つよりも、彼を通じてあちらのご家族へ気持ちを贈ること…… 。彼が自分の家族を大切にする人であればあるほど、こういうことって大きな決め手になるような気がするのよね。
彼が、ご家族とどんなスタンスで暮らしているか。それをよく見ましょう。そして、彼にもあなた自身にも、一番しっくりくる方法を模索してみてはいかが? 20代で結婚するオトコであれば、「彼女は、俺の家族にもきちんと対応してくれるか」なんてことまで見ない人のほうが多いけど、あなたの彼は40代。大人って、「自分以上に、自分のまわりの人々へ向ける、目配りや心配り」にグッとくる人が多い……。それはかなりの「事実」だと思います。
愛のカクテル
彼を通じて、彼のご家族に気持ちを向ける……
あなたなりの方法を見つける時期かもよ
おすすめメニュー
このご相談&回答が“刺さった”方々へ――。ちょっと年上のアタシから、同世代のお友達からは仕入れられない、懐かしくてすてきな歌や映画をご紹介。“キュンキュン”や“イケイケ”をチャージして、日々をもっと彩っちゃいましょう♡ って誰よ、「ちょっと年上? すごく年上の間違いでしょ」とか言ったのは? うふふ。
★J-POP
サザンオールスターズ「はっぴいえんど」(アルバム「葡萄」に収録)
★洋楽
ブルーノ・マーズ「Marry You」(アルバム「Doo-Wops&Hooligans」収録)
サザンは去年リリースしたアルバム曲で、ブルーノの曲は2010年の曲。アタシとしては「超新曲」扱いね。長く生活をともにしてきた相手に贈る歌である「はっぴいえんど」と、ド真ん中のプロポーズソング「Marry You」。ドライブ中の音楽の中にさりげなく混ぜ込んで、サブリミナル効果を狙うのはどうかしら? 特にブルーノは英語詞だから、意図がミエミエになることもないし。日本語のプロポーズソングのように、ドン引きされる可能性も低いはず!
★お店の人気メニュー★
『恋愛がらみ。 不器用スパイラルからの脱出法、教えちゃうわ』(小学館/1404円)
女性ファッション誌「Oggi」(小学館)で、10年にわたり読者のさまざまなお悩みを鮮やかに解決してきた高山さんの大人気連載が、「恋愛」に特化したものを書籍化。相談者だけでなく、本を読むすべての女子に“刺さる”名言・金言が満載の、超新感覚の幸福論です。目からウロコのものの見方や考え方、男子がなかなか教えてくれない「男ゴコロ」の詳細な解説、すぐにでも実践できそうなかけひきテク、そして、女子たちのハートに寄り添い、背中をやさしく押してくれる愛情……。人気コラムニストのジェーン・スーさんも「知的ゲイは悩める女の共有財産」と絶賛する1冊です。
(文/高山真 イラスト/あべさん)
次回の「マコトねえさんの恋愛相談バー」は、6/9(木)更新予定です。お楽しみに! ※毎週木曜更新
>>>「マコトねえさんの恋愛相談バー」バックナンバーはコチラから※この記事は2016年06月02日に公開されたものです