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専門家 デート・カップル

【愛の作法】元カノは、“嫉妬の対象”ではなく“お礼を言うべき存在”です

川崎貴子

せっかくお付き合いをするのなら、短命恋愛ではなく長続きする関係を築きたいものですよね。では、今付き合っている彼との関係をよくしていくには? 女性の裏と表を知り尽くし、これまで1万人以上の女性をフォローしてきた、「女のプロ」の異名をとる川崎貴子さんが、世の女性のお悩みを一刀両断!

恋愛は、はじめるよりも続けるほうが難しいとはよく言ったもの。彼氏ができるまで以上に、彼氏ができてからのほうが悩みは尽きないかもしれません。そこで、彼と付き合っていくうちに出てくるお悩みの中から、多くの女性が経験するテーマをピックアップ。初回は、「彼の元カノに嫉妬してしまう」というお悩み。恋人の「過去の恋愛経験」って、気にならないといえば嘘になりますよね。彼の「元カノ」に対する嫉妬心を乗り越えるには、どうすればいい? 婚活アドバイザーとしてあらゆるメディアに引っ張りだこの川崎貴子さんが、ズバッと回答します!

■「元カノ」とは、菓子折りでも持ってお礼を言いたいくらい、ありがたき存在。

しばし、魂を鎮めて想像してみてください。そして、冷静になって彼の姿をご覧になって。

今あなたが嫉妬に狂ってしまう程の、その「素敵な彼」ですが、もしも歴代の元カノがいなかったら、たいしたことなかったどころか「結構やっかいな男」だったかもしれませんよ。 元カノがひとりもいないということは、彼に恋愛経験がまったくないということです。恋愛経験をちゃんと踏んでない男と付き合ってたら、あなた相当苦労しますよ。彼が女性のこと、なんにも知らなすぎて。

時代は変わりつつあるとはいえ、まだまだ男性に恋愛をリードしてもらいたい女性は多いものです。そして、“初めての彼女”を目の前にした男性は、何もかもが手探りでぎこちないばかり。もちろん初めてに戸惑うのは男性だけでなく、女性だって同じ。未経験の人が生身の人間を相手に恋愛するとなると、それはそれはたくさんの壁にぶち当たることになります。

あなた自身は、今の彼のほかにも何人かとお付き合いしたことがあるのかしら? もしそうだとしたら、初めての彼氏との恋愛なんて、わからないことだらけだったはず。おたがい初めての彼氏彼女でそのまま結婚にまで至ったカップルの少ないことが、“初めての難しさ”を物語っているわけです。

ということは、です。彼の「前の彼女」が、「その前の前の彼女」が、そして「その前の前の前の彼女」が……要は元カノたちが、時には破局覚悟で彼に指摘してくれたあれこれが、今のスマートな彼を作っているということです。

元カノが怒ったことで、彼は「女の人ってこういう点で怒るんだ」と知り、元カノが機嫌を直せば、「こうされると女の人は喜ぶんだ」と知り、「女ってめんどくせー!」と吠えたことは一度や二度じゃないでしょう。そのように、女の現実を教わる事によって、彼の中で「女性取扱説明書」が蓄積され、今彼はいい感じに仕上がっているのです。

元カノが自分の醜いところを晒して、言いたくないことも言って、彼と喧嘩してくれたおかげでね。

過去の恋愛経験から学びを得ていない男なんて、相当大変なんですよ? 私はそういう男性と付き合ったことがありまして、その彼は過去に相当数の女性と付き合ってきたものの、全員2~3カ月やそこらで別れるという刹那的な恋愛ばかり。女性と深くコミュニケーションを取ってきていなかったんです。だからもう、どこもかしこもなんも整備されていなかった! あちこちガタガタで、スパナを片手に油まみれになりながら格闘しましたよ。ま、それが今の夫なんですけど(笑)。今でこそいい男に成長してくれましたが、出会った頃は「今までの元カノはいったい何をしてきたんだ!」「そこから教えないとだめなのか!」と叫びたくなるくらいトラブル続きでございました。

だからね、元カノに取られることを心配してしまうくらい彼が「いい男」だということは、むしろ、元カノに菓子折りでも持って「ありがとうございます」と言うべきなんですよ。整備してくれてありがとう、とね。大変でしたね、と。

彼がいい男になるまで、元カノの死屍累々、その残像が転がっているんですから。“今の彼女”が一番おいしいところ持っていっているわけです。そのおいしい上澄みだけ取っているにもかかわらず、嫉妬して「キー!」となって、せっかくの素晴らしい作品(彼氏)を手放すなんてことになってはもったいない限り。

■嫉妬する自分にストップをかける方法

そう言われても、すぐにここまで割り切るのは難しいかもしれません。私だって、子供産んだり離婚したり、再婚したり子供また産んだりして、の境地ですから。

ですので、どうしても嫉妬心に飲み込まれて、モヤモヤを彼にぶつけそうになったときにやってみてほしいのは、自分をまず5人ぐらいに分裂させてみていただいて(笑)。その中のひとりを“監督役”に任命しましょう。

あなたは、本当は彼と、どんなラブストーリーを紡ぎたいのでしょうか? 嫉妬に駆られた女が彼を追い詰めるホラーサスペンス? それとも、嫉妬心をコントロールできない彼女が捨てられる涙のラブロマンス?

いやいや、もっと幸せな物語にしたいと思ってる筈ですよね? 監督はあなたの本当に作り上げたいストーリーを形にするためにあなたを見張ります。

主演女優が、嫉妬心や自己愛にまみれて醜い表情をしていたら迷わず「カーーーーット!」「それは幸せそうな女性がする表情じゃないから、彼をもっと信用してごらん。やり直し!」と、厳しくもありがたい指導をしてくれるはず。

自分の“恋愛作品”を素敵なものに仕上げていくのは、監督である自分の手腕次第です。もうひとりの主演女優である自分が勝手に暴走しては、折角のそのラブストーリーがまさかのお蔵入り。

彼にとって、過去は変えられるものではありません。かわいいやきもちはいいけれど、変えられないことに対して「嫉妬している」という一方的な感情をぶつけると、彼はどう思うでしょう。もしも自分が彼の立場だったらどう思うか考えてみてください。

没頭するのも恋の醍醐味だけれど、いつも5分の1ぐらいは俯瞰できるようになると、「無駄に傷つけ合う恋愛」から卒業できるのではないでしょうか?

<「彼の元カノに嫉妬してしまう」女性への愛の作法>

(1)元カノに嫉妬するなんてもったいない! と思うこと
元カノは菓子折りを持って「ありがとう」とお礼を言ってもいいくらいありがたい存在です。元カノの存在が、今の彼を作り上げているんですよ。

(2)嫉妬心は、「俯瞰の自分」で乗り越えて
自分の恋愛は、いわば「作品」。監督も脚本も主演女優もアナタです。主演女優が醜い姿を見せそうになったときは、監督としてストップをかけましょう。

監修:川崎貴子(かわさき・たかこ
人材コンサルティング会社 ジョヤンテ代表取締役。婚活アドバイザー。女性誌での連載、執筆多数。自身の離婚、再婚、子育て経験を通した説得力のあるアドバイスに、ファンも多い。『結婚したい女子のための ハンティング・レッスン』(総合法令出版)ほか著書多数。

(取材・文/朝井麻由美 イラスト/藤本けいこ)

★次回の更新は、3月25日(金)です。お楽しみに!

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