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【マネーレッスン】年収いくらの男性と結婚したら「専業主婦」になれるの?

ヨダヒロコ/六識

風呂内 亜矢

編集部 最近の若い女性は専業主婦願望が強いとも聞きますが、女性は結婚後も働き続けるほうが無難みたいですね。

風呂内 はい。たとえパートやアルバイトという形に切り替えたとしても働き続けるほうがいいと思います。なぜなら、専業主婦でも生活していけるようにと、夫ががんばって年収を100万円増やすよりも、専業主婦をやめ妻がパートに出て100万円増やすほうが現実的で合理的です。夫の場合はすでにある年収に上乗せするわけですから、高い税金を取られてしまいます。妻が専業主婦をやめ働けば、基礎控除(すべての納税者が無条件に差し引ける所得控除)の38万円がまるまる受けられ、収入によっては所得税が0円にもなりますから、その分手取り収入が増えるのです。

編集部 なるほど。では、めらこさんがこのまま正社員として働き続けるのと、結婚を機にパート・アルバイトとして働くのと、専業主婦になるのとでは、生涯年収はどのくらい変わってきますか?

風呂内 めらこさんの見込み年収390万円がずっと変わらないという前提で単純計算をすると、22歳~60歳までの38年間で生涯年収(見込み)は1億4,820万円になります。結婚して専業主婦になれば、22歳~33歳までの12年間ですので、生涯年収は4680万円。一方、今年結婚して34歳から年収100万円のパート・アルバイト代を稼ぐと想定すると、生涯年収(見込み)は7,280万円。パートと正社員でも倍以上の差があります。

仮に、正社員で働き続けて、子どもがいる間だけ5年ほど時短勤務に変え、その間の見込み年収が200万円に下がると想定した場合、生涯年収(見込み)は1億3,870万円。そう考えると、結婚後も働き続けるのはもちろん、結婚を機に今の会社をやめてパート・アルバイトに切り替えるよりも、正社員をキープしたほうが将来的には断然いいと思います。正社員でいることで、結婚お祝い金や家賃補助といった手当てが会社から出る場合もあるので、一度調べてみるのもいいですね。

結婚後の働き方別の見込み生涯年収額(めらこさんの場合)

・仕事を辞めない……1億4,820万円
・5年間時短勤務を取る……1億3,870万円
・パートに切り替える……7,280万円
・専業主婦になる……4,680万円

>次ページ:専業主婦になるなら「結婚のための貯蓄額」も変わってくる?

 (ヨダヒロコ/六識)

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