お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

【紹介婚】“地元あるある”で意気投合! 行くはずのなかった食事会での出会いとは?

ヤマダケイコ/六識

結婚願望がなかった彼が……

順調に交際を続けた2人。ただ、いつまで経っても結婚の話にはならなかったそう。

「僕に結婚願望が全然なかったんです。彼女とデートするのは楽しいけれど、ひとりでいる時間も好きだったので、結婚で縛られたくないと思っていました」(ナオユキさん)

「私はいつかは誰かと結婚したいなとは思ってたけれど、彼に結婚願望がないと知っていたので、どうしようかなと。このまま彼と40歳、50歳まで週1回デートする関係が続くのかなと漠然と思っていました。今も楽しいからそれもいいかなって思っていました」(サヤカさん)

そうして日が経つうち、2013年7月から、ナオユキさんはロサンゼルスの大学に1年間留学することが決定します。しかし、くしくもナオユキさんの気持ちが変わったのは、このLA生活がきっかけでした。

「彼女が休暇を取って、LAに1週間遊びに来たんです。そのとき、初めて長期間一緒にいたんですが、すごく楽に過ごせた。誰かと一緒にいると窮屈に感じるタイプだったので意外でした。それどころか、帰る彼女を空港まで送っていき、帰って部屋にひとりになったとき、生まれて初めて寂しさを感じたんです。そのときですね、彼女と結婚したいと強く思うようになったのは」(ナオユキさん)

突然のプロポーズに気が動転し……

2014年8月、ナオユキさんは1年間の留学から帰国。ところが帰国早々、11月からインドへの赴任が決まります。このときには「これ以上彼女を待たせたくなかったし、自分もけじめをつけたかったので、インドに行く前に結婚を決めようと思いました」と決意を固めていたというナオユキさん。逆にサヤカさんは「そのころには結婚の話は出ていたのですが、インド赴任も決まっていたのでどこまで本気なのかな? と思っていました」とのんびり構えていたそうです。

プロポースは9月のサヤカさんの誕生日。レストランに食事に行ったときでした。

「フレンチに行くのに彼は普段着のシャツとデニムで。その服で大丈夫? と心配したくらい」(サヤカさん)

「ラフな服装で行ったのは彼女を驚かせようと、わざとです。だから指輪もティファニーの包装紙が見えないように、適当な海外のおみやげが入っているようなビニール袋に入れて持っていきました。で、食事が終わったころ『そういえばプレゼントあるよ』という感じで渡しました」(ナオユキさん)

「当分プロポーズはないな、と思っていたので、包みを開けたときに本当にびっくり。すごくうれしかったです」(サヤカさん)

日ごろから「結婚したら互いに仕事もあるし、家事は折半だね」と話をしていたという2人。ところが予想外のプロポーズに、サヤカさんは気が動転したあまり「家事は全部私がやります!」と口走ってしまったそうです。

新婚生活スタートも……日本とインドでいきなり遠距離生活

2014年11月、結婚届を出して1週間後にナオユキさんはインドへ。遠距離での新婚生活を経て、2015年4月にナオユキさんは帰国し、サヤカさんと同居をスタート。そして婚姻届を出してから約10カ月後の15年9月、結婚式を挙げました。ちなみにひとり旅が趣味のサヤカさんですが「インドへは一度も来なかった」(ナオユキさん)そうです。

 同居後の新婚生活は、お互い仕事もあって忙しいので、家事は自分のことは自分でやるスタイル。食事も平日は無理に一緒にせず、お財布も別々だそう。

「マイペースで、無理して相手に合わせない、というのはお互い似てるかも。それで心地よく過ごせています」(ナオユキさん)

とはいえ、ナオユキさんはサヤカさんのていねいな暮らしぶりに影響され、自分の生活の質も上がったと感じることも。一方、サヤカさんは、結婚したことで精神的に落ち着いたとか。

「一時、精神的に不安定になり、家族に当たったりした時期もあったんです(笑)。でも結婚した今は、穏やかに過ごせています」(サヤカさん)

「紹介婚」の極意とは?

友人からの紹介で出会った2人。紆余曲折がありながらも、それが結婚につながった理由はどこにあるのでしょうか。

「長く付き合いたいと思う相手に出会ったら、早めに自分をさらけ出すことが大事。よく思われようと取り繕ったりすると、続かないですから。逆に相手と合わなかったら、あきらめる割り切りも必要だと思います。無理しないで一緒にいられる彼女と出会えたのは、ラッキーだったと思います」(ナオユキさん)

「私は、最初の食事会に行ってよかったなと。迷いましたけど、行かなければ彼と出会ってなかった。出会いの場はいろいろあったほうがいいと思います」(サヤカさん)

次回は、「職場婚」をした夫婦にお話を聞きます。お楽しみに!

(12月15日更新)【職場婚】配属先でひと目惚れ! 大学職員×大学院生の出会い

(ヤマダケイコ/六識)

※この記事は2015年12月14日に公開されたものです

ヤマダケイコ/六識

お酒とコーヒーをこよなく愛するエディター&ライター。主に美容、カルチャーの企画を手がける。インタビュー好きで、特に記事にしづらい脱線話が大好物。将来は、故郷の名産・干物を絶妙の焼き加減で提供する“干物Bar”を開店し、サラリーマン&サラリーウーマンの愚痴を聞くのが夢。

この著者の記事一覧 

SHARE